JR九州は、日豊本線の竜ヶ水~鹿児島間に設置する新駅、仙厳園(せんがんえん)駅に関して、ダイヤ改正日の2025年3月15日に開業すると発表した。無人駅として営業し、1日あたり上下計57本(下り26本・上り31本)が停車する駅となる。
仙厳園駅は竜ヶ水駅から4.8km、鹿児島駅から2.1kmの位置に設置される鹿児島市内の駅。周辺には仙厳園をはじめ、尚古集成館や異人館(旧鹿児島紡績所技師館)、磯海水浴場など名所が多い。
世界文化遺産の構成資産であり、桜島の良好な景観を望める代表的な観光地であることから、観光利用者にとってわかりやすく、地元利用者にも末永く親しみを持ってほしいとの思いを込め、「仙厳園」を新駅の駅名に採用した。景観や交通事情を考慮し、尚古集成館前の海側附近に駅ホーム(4両編成対応)を設置し、駅前に広場やスロープも設ける予定としている。
仙厳園駅の開業後、1日あたりの停車本数は下り26本・上り31本、上下計57本に。現行ダイヤにおいて、日豊本線の隼人~鹿児島間で普通列車は下り30本・上り31本設定されており、下り普通列車は一部を除き仙厳園駅に停車、上り普通列車はすべて仙厳園駅に停車することになる。