コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)2回戦が5日に行われ、アトレティコ・マドリードはカセレーニョと対戦した。
12年ぶりのコパ・デル・レイ優勝を掲げるアトレティコ・マドリードが、2回戦の戦いに臨む。現在ラ・リーガでは4連勝中と好調をキープ。前節のバジャドリード戦(○5-0)から中4日という状況で、セグンダ・フェデラシオンRFEF(4部相当)に身を置くカセレーニョの本拠地に乗り込んだ。
バジャドリード戦から連続して先発に名を連ねたのはハビ・ガランとロドリゴ・デ・パウルの2名のみで、大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ一戦は、立ち上がりからアトレティコ・マドリードがボールを保持して敵陣へ押し込んだものの、スコアを動かしたのはカセレーニョだった。30分、自陣でボールを奪ったところから素早くカウンターへ転じると、ピッチ中央付近からのスルーパスで2対1の状況を作り出す。右サイドを抜け出したクリス・マルティネスが中央へ折り返すと、最後はアルバロ・メレンシオがダイレクトで押し込み、ホームチームが先手を取った。
結局、このままカセレーニョの1点リードで前半は終了。後半に入ると、アトレティコ・マドリードはクレマン・ラングレ、マルコス・ジョレンテ、フリアン・アルバレスと3枚の交代カードを切る。立ち上がりの48分には、敵陣左サイドで得たフリーキックから混戦が生まれると、最後はデ・パウルが右足を振り抜いたが、ここは枠を捉えきれない。
その後もアトレティコ・マドリードが主導権を握りながら、1点も返せずに時計の針が進む。パブロ・バリオスやコナー・ギャラガーもピッチに送り出したなか、試合は終盤に突入したが、83分に再び試合が動いた。ペナルティエリア手前右寄りの位置でクリアボールを拾ったデ・パウルが、シンプルに浮き球のボールを送ると、直前のセットプレーの流れからボックス内に残っていたクレマン・ラングレがヘディングシュートを沈める。これで試合は振り出しに戻った。
直後の85分には、カウンターを防ごうとしたハイメ・サンチョに2枚目のイエローカードが提示され、カセレーニョは1人少ないなかでの戦いを強いられる。1-1で後半のアディショナルタイムに突入したが、アトレティコ・マドリードは90+2分、ペナルティエリア手前で前を向いたデ・パウルのミドルシュートが、ディフレションしてゴールに吸い込まれ、土壇場で勝ち越しに成功する。
このゴールで勝利を決定付けたアトレティコ・マドリードは、直後の90+6分にも、ボックス左でデ・パウルからのパスを呼び込んだアルバレスが、左足で流し込んで勝負あり。一時はヒヤリとしたものの、終盤の3ゴールで逆転に成功したアトレティコ・マドリードが、3回戦(ラウンド32)へ駒を進めた。
この後、アトレティコ・マドリードは8日に次節のラ・リーガでセビージャをホームに迎える。
【スコア】
カセレーニョ 1-3 アトレティコ・マドリード
【得点者】
1-0 30分 アルバロ・メレンシオ(カセレーニョ)
1-1 83分 クレマン・ラングレ(アトレティコ・マドリード)
1-2 90+2分 アドリアン・ペレス(OG/アトレティコ・マドリード)
1-3 90+6分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)