江原啓之「自分の楽しみを見つけられると…」子どもたちとの関係に悩む相談者に届けた言葉とは?
スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
11月24日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
私は、離婚して2人の息子を育ててきました。元旦那からは一切養育費をもらえなかったので、いくつかの仕事を掛け持ちして、何とか生活をしてきました。「頑張ればいつか幸せになれる」と、信じて頑張りました。

子どもたちも30代になり、2人とも結婚して孫も産まれ、これからみんなで幸せな家族関係が築けると楽しみにしていました。しかし、2人ともあまり会いにも来てくれないし、連絡もありません。私もあまり連絡してはいけないと思い、電話もかけないようにしています。

できるだけ口も出さないようにしていたのですが、次男の奥さんは孫にも会わせてくれない状態です。やっとこれから、息子夫婦と孫たちと幸せになれると思っていたのに、毎日そう考えると辛くて泣いてばかりいます。

息子たちは嫁が大事だと思っていますが、私はもう必要ないのかと思ってしまいます。親ってなんだろう? 息子たちからすればもう必要ないということなのでしょうか?

<江原からの回答>
江原:今までお母さんとして苦労してきましたね。お仕事を掛け持ちするなど、いろいろな苦労があったのでしょう。それは素晴らしいことなのですが、一言で言うと“重い”です。

「北風と太陽」というお話がありますよね。北風と太陽が「旅人のコートを脱がせたほうが勝ち」という勝負をする。北風は強い風を吹かせてコートを吹き飛ばそうとするものの、旅人はコートが脱げないようにしっかりと抱えてしまうので、余計に脱げない。一方で太陽は、旅人をさんさんと照らして、旅人は暑くなってコートを脱いだ。この勝負には太陽が勝った……という話ですよね。

それと同じで、やっぱりお母さんが明るくいたら、たぶん子どもたちは嫌でも「元気にしている?」くらいの感じで声をかけに来ると思いますよ。それを暗く、じと~っと「家族がみんな一緒で、幸せに暮らせるはずだったのに……」と言っていたら、重くなっちゃうと思いませんか?

うちも次男はもう結婚していますけれど、別に干渉しないですよ。いただきものを食べきれないときに「あげようかな」と思って持って行ったりするくらいの関係ですね。お嫁さんがとても優しい人でいろいろ気にかけてくれるのですが、会ったときには、私からは「2人で頑張ってね」と声をかけるくらいで、全然ですね。こちらも仕事で全国を飛び回っていますしね。だからあなたも、自分の楽しみを見つけられると良いのではないかなと思います。

「親ってなんだろう?」なんて言っていますけれど、“子どもが親にしてくれる”ことを忘れていませんか? 生まれついての“親”なんていません。子育てをすることで、子どもから学ばせてもらって、鍛えさせてもらって、“親”にさせてもらっているのです。「親にしてくれてありがとう」という気持ちがないのでしょうか?

「息子たちからすれば、もう私は必要ないのでは?」とも書かれていますね。親を必要ないと思う子なんていませんよ。ただ言えるのは、あなたの年代と息子さんたちの年代は違うのです。息子さんたちは今、必死に働く世代なの。なぜそれを気遣ってあげられないのでしょう? 自分のほうは子育てを終えて心の余裕ができたからといって、「おばあちゃん」「お母さん」と言ってもらいたいという考えが甘くないですか?

相談者さんの息子さんたちは30代。30代って大変ですよ。普通の仕事ならまだそんなにお給料も高くないでしょうし、「これから生活をどう立てていくか」という段階なんですよ。だから「私は大丈夫だから、頑張って!」と言ってあげるのが親です。そういう態度でいれば、息子さんたちのほうから「お袋は大丈夫かな? たまには顔を出してあげないとな」と思うはずです。「北風と太陽」の太陽になって、頑張っていただきたいです。

奥迫協子、江原啓之



●江原啓之 今夜の格言
「俯瞰してこそ幸せが見えます」


<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子