お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたいと思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。
今回は、預金が4400万円あるが老後破産にならないための注意点を知りたい、という相談者からの質問に回答します。
◆Q:老後破産にならないために特に注意するべきことは?
「こんにちは! 今、定年退職後1年目です。再雇用で、年収570万円ほどです! 今年は昨年の収入が高かったので、住民税を年100万円ほど支払っています。預金4400万円、株式200万円マンションはローンを月額8000円ほど残しています(残高150万円)。この状況で、老後破産にならないために特に注意するべきことがありますか?」(元気くまさん)
◆A:可能な限り、できるだけ長く働くことが大切ですが、相談者の場合は楽しいことも計画してみましょう
こんにちは! コメントをお寄せいただいてありがとうございます。老後破産にならないために注意すべきことですね?
今現在、相談者の年収は570万円ありますし、預貯金と株式あわせて4600万円。住宅ローン残高も150万円です。このままの生活を続けていけば、特に問題はなく生活できるでしょう。そのなかでも老後破産にならないために注意すべきことを、いくつかお話しします。
現在、再雇用で働いていらっしゃるとのこと。できるだけ長く働くことが大切です。相談者様の場合、お金のためというよりも心身の健康のため、社会とつながっておくといいと思いお勧めします。
また、お金の流れを把握することも大切です。伺っているデータからは、どのような支出になっているのか、細かくは分かりません。とはいえ、住宅ローンを順調に返済されていらっしゃいますので、堅実な家計管理をなさっているのではないかと思います。
再雇用の勤務期間を終えると、収入は年金のみになります。恐らく、年金の受給額は把握されていると思いますので、年金のみになったときの生活費の不足分はいくらになるのか、預貯金を切り崩して生活する場合、どれくらいの期間、持つのかを確認しておいてください。
今後、どのような生活を送るのか、楽しいことを中心に計画してみてください。趣味を楽しむ、旅行に出かける、今までやりたくてできなかったことを挑戦するなど、考えてみてください。
預貯金を切り崩しても生活するだけの財力があるなら、自分のために使うのもセカンドライフの醍醐味です。新しい生活を謳歌するための計画を立ててみてください。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
文=飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)