くふうカンパニーは9月27日、買い物の際のマイバッグの持参や有料レジ袋の購入に関する調査結果を発表した。調査は2024年9月17日~9月19日、同社が運営する「トクバイ」ユーザー9,664名を対象にインターネットで行われた。
買い物にマイバッグを「いつも持参している」が約85%
買い物の際にマイバッグを持参しているかをたずねたところ、85.4%が「いつも持参している」と回答した。2020年7月のレジ袋有料化から4年余り、マイバッグ持参が習慣化されていることがわかる。
有料レジ袋は「購入しない」が約75%
有料レジ袋の購入頻度については、39.3%が「まったく購入しない」、36.0%が「ほとんど購入しない」という回答で、合わせて約75%が基本的には購入していないという結果になった。「ときどき購入する」は19.8%にとどまり、トクバイユーザーにおいてはレジ袋を購入する機会は少ないことがわかった。
頻度に関わらず「購入することがある」人に、どのようなときに有料レジ袋を購入するかを聞いたところ、「マイバッグを忘れたとき」66.0%が最も多く、「マイバッグの数が足りないとき」41.8%、「マイバッグのサイズが合わないとき」16.0%、「マイバッグに汚れやにおいを付けたくないとき」15.5%と続き、あくまで買い物にはマイバッグを持参することが前提で、必要に応じて有料レジ袋を使用している実態が見えてきた。また、4人に1人にあたる25.6%が「ゴミ袋や収納袋として活用するために欲しい」という理由で購入していることがわかった。
レジ袋が有料化されて変わったこと・思うことは?
レジ袋が有料化されて変わったこと・思うことをたずねたところ、「自宅にレジ袋がなくなって不便」38.0%が最多に。また、「レジ袋をもらう代わりに市販のビニール袋を購入するようになった」32.6%も上位に挙がった。保存袋やゴミ袋として使い勝手のよかったレジ袋が自宅になくなり、結局購入しているケースもあることがわかる。
また、「環境保護につながっている実感がわかない」35.4%という意見が挙がった一方、「エコ意識が高まった」28.9%、「レジ袋を大切に使うようになった」25.1%なども一定数あり、生活者の意識に少なからず変化があったことがうかがえる。
レジ袋を有料化している店についての印象では「時代の流れとして当然のことと思う」47.9%が多いものの、「できればレジ袋が無料の店を利用したい」が33.8%と、生活者の本音が見える結果となった。
家計簿データでは2023年末より有料レジ袋購入数が大きく減少
同社が運営する家計簿サービス「Zaim」でここ3年間の有料レジ袋(単価100円以下)の購入数の推移を見てみると、購入数は季節による増減はあるものの全体的に下降傾向にあり、とくに2023年11月ごろより大きく減少していることがわかる。
2020年7月のレジ袋有料化後、原料価格の高騰や円安の影響から有料レジ袋の値上げを行う小売店が相次いでいる。大手総合スーパーでは2023年10月に衣料、日用品・暮らしの品売り場での有料レジ袋をプラスチック製から紙製に切り替えて単価が上がるなどのニュースもあり、2023年後半以降の購入数の減少に少なからず影響を与えていることが推察される。