◆音楽づくりを“料理”でたとえると…
永野:Vaundyさんに質問があります。最初の質問は「一歩進んでやってみてよかったなと思うことは?」です。
Vaundy:音楽家なので、中学3年生のときに曲を作ってみてよかったなって思います。昔からアコースティックギターと鼻歌で曲を作ってみる、みたいなことはあったんですけど、それは流れでやっていたので。ちゃんと曲を作るっていう一歩を進んでよかったなと思っています。さっき流してくれた「常熱」は自分で全部弾いていますから。
永野:すごい!
Vaundy:あれだったら音楽家なら誰でもできるんですよ。
永野:誰でもはできません! アーティストの世界はわからないですけど、我々はやりたくても、やってみてもできないことはあるんです。
Vaundy:そっかあ。じゃあ、今度やってみましょうよ? できますよ。
永野:教えて! 拙い言葉ではありますが、作詞は武道館のときに(※2023年11月におこなわれた永野の単独イベント「永野芽郁 非公開in日本武道館」。Vaundyさんもサプライズ出演)したんです。作曲は(まったくの未知の世界で)なんで音楽ができて、他の人とメロディーが被らないのかが理解できないわけ。
Vaundy:たとえば料理だと、理論のうえで成り立っているじゃないですか。音楽は「これを混ぜればうまくなるだろう」という積み重ねです。
永野:ちょっと待って。アーティスティック過ぎて全然わからない。
Vaundy:じゃあ、魚の塩焼き(笑)。魚に塩をかけると浸透圧で水分が出ますよね。そして、塩が染みて焼く工程がある。もっとおいしくしたい場合、バターを乗せてみたりして、だんだん足していくじゃないですか。
永野:なるほど!
Vaundy:そうしたら「バターは脂っこくて1匹は食えない」となるからバターを減らしたり、片身にしたりとマイナスの作業に入るわけです。次に、片身でバターを乗せるならお皿がきれいなほうが満足感がある。なんならそこに飾りもつけちゃう。そうして1つの料理ができます。そういう工程の積み重ねが音楽にもあるわけです。何の魚を使うか、どんな調味料を使うかが、音楽におけるコードだったりメロディー、歌声、楽器だったりするわけですね。
永野:めちゃくちゃたとえ話うまいじゃん!
Vaundy:これは仕事なんで(笑)。こうやって説明されたら意外とできるんですよ。
永野:説明されたらできる“気”がしちゃう(笑)。今度やってみましょう!
Vaundy:いつでも言ってください。
番組では他にも、Vaundyさんが「前に進むとき大切にしている言葉」について語る場面もありました。
<番組概要>
番組名:三菱重工 presents 永野芽郁 明日はどこ行こ?
放送日時:毎週土曜 11:30~11:55
パーソナリティ:永野芽郁
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/dokoiko/