ピエール瀧、松本人志&高須光聖との“運命の出会い”は!? 高須「当時、俺ら東京に全然知り合いがおらんときに2人でメシ食ってたら…」
放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMのラジオ番組「空想メディア」(毎週日曜 25:00~25:29)。

9月1日(日)、8日(日)の放送は、電気グルーヴのピエール瀧さんをゲストに迎えてお届けしました。この記事では、1日(日)放送の内容を紹介。高須と電気グルーヴのふたりとの出会いなどについて語りました。

ピエール瀧さん、高須光聖

◆高須光聖 × 電気グルーヴとの出会いは?

高須:(俺らが)初めて会ったのは20代。「ガキの使い(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!)」(日本テレビ系)終わりで、あの頃はいつも(ダウンタウンの)松本(人志)と2人だったのよ。番組収録終わりとか会議が終わると2人でメシ食ってて。あのときも2人でメシ食ってたら、あれ何時ぐらいだったかな……(夜の)10時ぐらい?

瀧:結構遅め、深夜帯に近い頃だったかもしれないですね。

高須:(松本と)2人でメシ食ってたら、若い兄ちゃん2人が俺の視野に入ってくるのよ。松本の後ろでニコニコしてる2人が。本来ならば無視すんねんけど、しゃべってきたときに、なんか話を聞いてしまったのよね。不思議と。

(普段なら)話しかけられても「もう鬱陶しいからええやん!」って感じを出すはずなのに、あのときはなんでかね。若い兄ちゃんが2人「すみません……」ってこっち寄ってきたときに、見た目とはえらい違う、ヘラヘラした感じとは違う感じの、奥底は多分気がいい2人なんやろな感は出しとって、「僕らバンドやってまして……」って言って、あのとき(渡してきたの)はCDやったかな。

瀧:インディーズの頃のCDだと思いますね。

高須:「こんなことやってます。よかったら聴いてください。ダウンタウンの松本さんですよね」って言って、俺の名前も「高須さんですよね」って言ってくれたのよ。そんでCDもらって、松本と「こうやって頑張ってる子もいるんやな」って言うてる間に俺の耳に“電気グルーヴ”って周りから聞いて。そんで「あれ、あのときの兄ちゃんやな」って。

瀧:そうだったんですね。

高須:そう。別に自分がどうこうしたわけじゃなく、周りから電気グルーヴって聞いて、いつの間にか深夜のテレビに出たりとかしだしたから「あれ、売れてきてるやん」と思って。

そんで松本に「前にメシ食ったときにおった兄ちゃん売れてきてんねん」って言うたら、「ほんま!?」って言ってて。そんな話して、多分それから何年かして「ごっつ(ダウンタウンのごっつええ感じ)」(フジテレビ系)に出てもらうねんけど、(当時は)「もう電気グルーヴでええんちゃうん?」みたいな話をしてた気がするのよね。俺は電気グルーヴが好きだし、そもそも縁があったし。あとは「(電気GROOVEの)電気が出るTV」(中京テレビ)ね。

瀧:当時、PVを作ったりしてたんですけど、だんだん流す場所がなくなってたので「作ったところでムダじゃね?」ってなって。でも、「PVの予算があるんだったら番組の枠を買い取って、そこで流したらいいんじゃないの?」ってなって、中京テレビの深夜枠で番組をやることになって。それで(構成)作家を誰かに頼みたいなってなって、それはもう高須さんだろうって。それでお願いしたら、まさか引き受けてくださったんですよ。

高須:それは引き受けるよ!

◆高須光聖は偉そうな感じが全然ない!?

高須:「俺でよければぜひ!」って作家を引き受けたんだけど、そこからよく話すようになったのかな。「どんなことが好きなん?」とか「何見てたん?」とか、そんな話をしてたんちゃうかな?

瀧:そうかもしれないですね。それで連絡先も交換していただいたりして。

高須:あとは「モグラネグラ」(テレビ東京系)をやってるときとかに呼んでもらったりして。電気グルーヴが勢いを持って世の中に出る頃に呼んでもらって、それはそれでいい機会やったし、俺にとってもすごい新鮮やったのよね。「面白いな〜、ミュージシャンでこういうセンスとこういうスタイルで出てくるパターンあんねや」と思って。

瀧:僕らにしてみたらテレビやラジオいろいろ出て、作家さんと呼ばれるような人たちとちょいちょい仕事したりしたんですけど、高須さんはいまだにそうですけど放送作家の偉そうな感じとか全然ないじゃないですか。

高須:いい感じでしょ! それ言うて〜。前からそうやけど、俺、偉そうに思われてることもあるから(笑)。

瀧:そうなんですか!?

高須:全然偉そうじゃないし、スタイルも変わってないし、あんま偉そうではないねんけど、でもいろんな人がおるのよ。

瀧:そうですね。でも、俺らにしてみれば同じ目線で話ができる方。

高須:嬉しいわ〜。

瀧:くだらないこと言っても「そんなんおもろいやん!」って採用してくれて、それで懐いた感じですかね(笑)。

高須:当時、卓球の連絡先も聞いたと思うねんけど、なんか卓球より瀧と会うことのほうが多かったのよね。なぜか連絡するのは不思議と瀧やったのよ。そんでたまにメシ行ったり、瀧の家にも行ったりね。独身時代も行ってるからね。

瀧:そうですね(笑)。

高須:初めて行ったとき「彼女も来るんです」みたいなことも言ってたもんな。そう考えたら長いな〜(笑)。

◆2人の出会いを回顧「あの夜は重要な夜」

瀧:卓球くん、あの男はお笑いにも超詳しいマニアックなんですよね。僕は(出会った)当時、ダウンタウンのことあまりよくわかってなくて。

高須:ダウンタウンのVHS(ビデオテープ)を山ほど取り寄せてたっていうからね。

瀧:あいつはダウンタウンが大阪にいた頃からかぎつけて、大阪の友達にVHSを送ってもらってたんですよ。それで(出会った時も)あれは松本さん、高須さんだってわかって。

高須:すごいよね。

瀧:俺はそのとき「なんのこと?」って感じだったんですけど、「これはCD渡さなきゃ!」って。

高須:でも、明らかにあれで俺らの、少なくとも俺の頭には(電気グルーヴが)残って松本と話すことになってくし、電気グルーヴを身近に感じたのは間違いないのよね。あいつ(松本)なんて特に音楽に全く興味ないから、誰とどうこうとか全くないねんけど、「あの兄ちゃんたちがこんなくだらないことやってる」って俺が言うから、あいつの目にも電気グルーヴが入ってくるのよね。

瀧:そうか、じゃあ、あの夜以降なんですね。

高須:絶対あの夜は重要な夜やと思う。もちろん(それがなくても)どっかでは会ってるよ。でも、なんとなくそれやったらスッと終わってる感じがあんねんけど、(その前に)卓球と瀧とも話して、面白いのわかってるし、できるしっていうので一緒にちょこちょこやれたりした。

瀧:そうかもしれないですね。最初に会ったのがお互いプライベートな瞬間だったのがよかったかもしれないですね。

高須:そうなのよ。特に当時は俺ら東京に全然知り合いがおらんときやから。なんとなく2人でメシ食ってて、それでしゃべりかけてくれたから、なんかよかったのよね。だから、ああいう縁があるんやなって思ってる。

ーー引き続き瀧さんが出演した2週目の8日(日)の放送では、話題のNetflixシリーズ「地面師たち」撮影秘話などについて語っていただきました。

電気グルーヴ35周年ツアー“3594”が9月14日(土)の大阪・Zepp Osaka Baysideを皮切りにスタートします。詳細は公式サイトをご確認ください。

<番組概要>

番組名:空想メディア

放送日時:毎週日曜 25:00~25:30

パーソナリティ:高須光聖

番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/