2023年は年間猛暑日46日ともっとも暑かった群馬県。今年も7月の最高気温ランキング2位に館林市が40.2℃、4位に伊勢崎市が40.1℃でランクインし、昨年以上に暑そうな勢いだ。SNSで群馬の暑さについて調べていると「群馬が本格的に南国化?」とか「グンマー南国化計画密かに進行中」などの投稿を発見。群馬県が南国化しているのか?
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南国といえば沖縄やハワイなどのビーチリゾートを思い浮かべる。いくら暑いからって海なし県群馬が南国化するか?

群馬県へ行き、気温40℃越えの中調査した。焼きそば&かき氷のお店のお姉さんはこう言う。「去年だったか、そこの沼のあたりに南国にしかいない鳥が来ていた。カラフルなヤツ!」やはり南国化が進んでいるのか?!

おじさん三人組に聞くと「熱帯じゃない?」と南国化を認めた。「だから、梅雨じゃなくて雨季だよね。」「利根川じゃなくてトネゾン川だよね。」暑すぎて投げやりになっているようだ。

イベントのテントの下で焼き鳥を焼いているお兄さん。「沖縄を超えてるのに全国民が知らないので、隠れトロピカルだね。」

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別のおじさんは「南国のフルーツも苗を植えておけばできる。」と証言。「キュウリと同じ感覚。」ほんとかよ!

だが太田市のビニールハウス農園で実っていたのは、マンゴー!「ぐんまンゴーの名前で販売してます。」そのネーミングどうなの?と思うけど、糖度18度で評判も良く、今年分は完売だと言う。

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「気温が上がりすぎなので上の遮光シートで温度を下げてます。」なんと、群馬はすでに暑くなりすぎなのか!

前橋市のビニールハウスにはバナナが!

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これも糖度が高いらしい。他にも、ドラゴンフルーツやシークヮーサーも獲れるので、本当に群馬はトロピカルフルーツの宝庫だった。
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フルーツだけでなく、ゴーヤーも!本州では群馬県が収穫量最多なのだ。農園だけでなく、あちこちの軒先にゴーヤーが!家庭菜園の定番になってしまった。

他にも、タピオカの原料キャッサバや、青パパイヤ、さらにはコーヒー豆、赤道直下の野菜が普通に栽培されている。

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さらに、炎天下でバーベキューを楽しむファミリーが教えてくれたのは、ヤシの木!

「植えているお家多いよねえ。」自宅にヤシの木を植えますか?

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そこで街を探索すると、あちこちのお宅にヤシの木が植えられている!ある造園業者さんが言うには「もともとヤシの木が育つと思われてなかったところに、育つと知って注文するご家庭が増えてます。」

ヤシの木に囲まれて育つマダムは「南国の植物に憧れる。そこに海があるイメージを持っている。ただの雑草なんですけどね!」ヤシの木の向こうに広がる雑草が、脳内オーシャンビューになるようだ。

そしてフラダンスを踊るマダムたちは「渋川市の伊香保温泉がハワイ」と言い切る。そこで伊香保温泉に行ってみるのだが、情緒あふれる温泉街でハワイ感はない。だがよくみると、とんかつ屋さんの暖簾がハワイ、接骨院がオアフ接骨院、渋川市役所の制服がアロハシャツ。

街の人に聞くと「姉妹都市になってる。」

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明治時代にハワイ王国の公使、ロバート・W・アーウィン氏が伊香保に別荘を持っていた。これを縁に、1997年渋川市とハワイ郡が姉妹都市になったのだ。毎年、伊香保ハワイアンフェスティバルが開催され、フラダンスを踊りにハワイからもダンサーたちがくる。

出場した上州ハワイアンダンサーズに聞くと「音楽が流れればなんちゃってハワイ。」と楽しげだ。「行ったことないけど、行ったつもり。」

前橋市の三ツ葉楽器ではハワイアンに欠かせないウクレレも製造している。

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群馬県はウクレレの生産量が全国1位。本場ハワイに輸出されるほどのクオリティだという。

皆さんが言うには「群馬はハワイ県でいい。」「海がないけど海作っちゃおう、利根川に。」「ぐんMAHALOって」意味わかんないけど、群馬県はハワイ県でいいかもしれない。