元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が8月28日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「【DeNA】ウィックの“降板拒否”に三浦監督が激怒!! 『その熱さが前から欲しかった…』ケイの非情采配が伏線に!? 三浦監督の采配について高木豊が語る!」に出演。DeNA・ウィックの交代拒否をめぐる、三浦大輔監督の行動について持論を述べた。

三浦大輔監督

ウィックが「ノー!」と不満をあらわに

8月27日の阪神戦にて、3点リードの7回に登板したウィック。しかし、制球が定まらずに、2連続四球ののち、続く中野拓夢に左前打を浴びて無死満塁のピンチを招くと、三浦監督がボールを持ってマウンドへ。これにウィックが「ノー!」と不満をあらわにすると、三浦監督も「チェンジ!」と感情を爆発させた。

この件について、高木氏は「昨日のウィックは、俺は変えられて当然だと思うよ」ときっぱり述べつつ、「ケイのを見てて、自分だから、それに照らし合わせて。仲間を見てるから、怖くないわけよ」と、8月25日のヤクルト戦で、勝ち投手の権利を目前にしながら交代を告げられた、ケイの存在も影響したのではないかと推測した。

さらに、ウィックの投球内容に対し、高木氏は「あんなピッチングされて変えない監督なんかどこにいるんだ」「自分の立場を考えて物を言えって、俺は思うよ」などと一刀両断。その上で、「監督としては、ピッチャー交代の時に感情をあらわにするんじゃなくて、冷静に『変わるよ、しょうがないだろ』って立場でいてほしかったけど」とこぼしつつも、「でもね、俺は人間的でいいなと思ったよね」「監督にとってはよっぽどのことだと思うから、俺はすごく人間的でいいなと思った」と、三浦監督に寄り添っていた。

【編集部MEMO】
横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。