Jリーグ選抜U-15の先制点を記録したFW永添功樹(セレッソ大阪U-15)

 サッカーの水準向上と国際社会との親善および交流を目的とした『Jリーグインターナショナルシリーズ2024 アカデミーマッチ』が26日に行われ、味の素フィールド西が丘でJリーグ選抜U-15とトッテナムU15が対戦した。

 試合が動いたのは3分、立ち上がりから球際で激しさを見せていたJ選抜がいきなり先手を奪う。中盤でのボール奪取からMF和田武士(浦和レッズジュニアユース)の浮き球パスをボックス内で受けたFW永添功樹(セレッソ大阪U-15)がゴール右にシュートを沈めた。

 しかし、対するトッテナムもすぐさま反撃。直後の5分に右サイドからのセンタリングをゴール正面のMFカリル・スティールがゴール右に流し込み、試合を振り出しに戻した。その後は、トッテナムのジョー・ストーントン監督が「ボールを運ぶのに苦労した」と振り返ったように、アグレッシブなプレーを見せるJ選抜が主導権を握り、サイドからの攻撃を中心にゴールを脅かした。20分前後には、永添に立て続けに好機が訪れるが、このチャンスは生かしきれない。

 それでも34分、右サイドのMF笹川峻太郎(ジェフユナイテッド千葉U-15)がゴール前に送ったセンタリングからFW高橋成海(徳島ヴォルティスジュニアユース)のゴールが生まれ、J選抜が2-1とリードして試合を折り返した。

 迎えた後半も、大幅にメンバーを入れ替えたJ選抜が相手陣内でプレー。17対3という総シュート数が物語るように、J選抜が再三にわたってゴールへと迫ったが、シュートは枠をとらえきれない。それでも79分、CKの流れからゴール前に溢れたボールをDF草野陸(横浜F・マリノスジュニアユース)が豪快に蹴り込み、3点目を奪取。そのまま試合は終了を迎え、Jリーグ選抜U-15が3-1というスコア以上の内容で快勝した。

 Jリーグ選抜には、小笠原満男さんや田中隼磨さんの息子でもあるMF小笠原央(鹿島アントラーズジュニアユース)やMF田中琉磨(松本山雅FC U-15)といった2世選手たちも在籍し、父親顔負けのパスワークやドリブル突破などで存在感を示し、チームを牽引。今回、J選抜にコーチとして参加した小野伸二さんや中村憲剛さんも、そのレベルの高さに感嘆していた。

 この試合の模様は27日の正午からドコモの映像サービス『Lemino(レミノ)』にて無料生配信される予定だ。

【スコア】
Jリーグ選抜U-15 3-1 トッテナム・ホットスパーU15

【得点者】
1-0 3分 永添功樹(J選抜U-15/セレッソ大阪U-15)
1-1 5分 カリル・スティール(トッテナムU15)
2-1 34分 高橋成海(J選抜U-15/徳島ヴォルティスジュニアユース)
3-1 79分 草野陸(J選抜U-15/横浜F・マリノスジュニアユース)