プライベートを楽しみながら、それでいて、仕事のパフォーマンスも引き上げることはできないでしょうか。その両方を実現させるお金持ちがやっている経験(体験)として、本記事では「熟達経験」について紹介します。

プライベートを楽しみながら、それでいて、仕事のパフォーマンスも引き上げることはできないでしょうか。その両方を実現させるために、お金持ちがやっていることのひとつに「熟達経験」というものがあります。

熟達体験というのは「いままでできなかったことや分からなかったことに挑戦し、熟達する」という体験です。熟達体験はレジャーとしても楽しめるだけでなく、仕事のパフォーマンスの向上も期待できます。

◆レジャーとしての熟達体験

熟達体験とは、いわば「挑戦」です。休日にやったことのないスポーツに挑戦してみたり、いままで解けなかったパズルを解いてみたり、知らなかった分野について勉強してみたりして「できなかったことができるようになる」経験がリフレッシュにつながると期待できます。

◆生産性を高める熟達体験

パフォーマンスの高い高齢者「スーパーエイジャー」達は、新しい挑戦を好む傾向があるという研究もあります。スーパーエイジャーは年齢を重ねても、常に新しいことに挑戦し続けることで、精神を若々しく保ち、記憶力がいいなどの高いパフォーマンスを維持しています。

◆小さな挑戦でも大きな効果

私の場合、「次の休日には、家族で新しいボードゲームを遊んでみて、攻略法を考えよう」とか、「はじめての料理を作ってみて、料理の腕をあげよう」とか、「生成AIで新しい仕事のプロセスを作ってみよう」といった小さな挑戦を普段から取り入れるようにしています。

また、同じことをするにしても「ひねり」を加えて難度を上げてチャレンジ性を高めることができます。たとえば、いつもは1時間で作る料理を、「30分で作るには、どうすればよいだろうか?」のように、工夫を考えてみるのです。こういう「ちょっとしたひねり」でも「できなかったことができるようになる」のは楽しくリフレッシュできますし、仕事の効率も上がっています。

◆熟達できず「挫折体験」になっても糧になる

「熟達経験」には挫折もつきものです。たとえば筆者は囲碁が好きなのですが、好きなわりにはなかなか上達しません。インターネットでオンライン囲碁をすることもあるのですが、かなりの頻度で対戦相手にボコボコにやられます。せっかく努力しても結果が出ない挫折はつらいものですが、それ以上に「挫折から立ち直る経験」には価値があります。

負けたことを糧に「次はどうすれば勝てるか?」とか「こういう作戦はどうか?」と試行錯誤したり、その試行錯誤が実ったりする経験があると、挫折したときに「なんとかなる」と前へ進む精神力になります。

◆まとめ

「熟達経験」は家庭と仕事を充実させる金持ち習慣です。小さな挑戦でも効果は大きいです。日常に新しい刺激を与えることで、プライベートの満足度も仕事のパフォーマンスも向上も一挙両得できるでしょう。

「さいきん、仕事も家庭もマンネリ化してしまったなぁ」という方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

参考資料:家庭と仕事が充実する!やってみたいお金持ちの習慣(https://allabout.co.jp/gm/gc/504420/)

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)