プレミアリーグ第38節(最終節)が19日に行われ、リヴァプールとウルヴァーハンプトン(ウルブス)が対戦した。
ここまで37試合を消化したリーグ戦で23勝10分4敗を記録し、勝ち点「79」の3位につけているリヴァプール。上下のチームとはポイント差に開きがあるため、すでに今シーズンのプレミアリーグ3位が確定している同クラブだが、今季限りでの退任を決断したユルゲン・クロップ監督の“レッズ”ラストマッチを、本拠地『アンフィールド』で迎えることになった。そんな指揮官は、日本代表MF遠藤航をアンカーとして先発起用。オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクやエジプト代表FWモハメド・サラーらもスターティングメンバーも名を連ねた。
試合は、相手選手の退場により数的有利となったリヴァプールが、34分にスコアを動かす。バイタルエリアでアレクシス・マック・アリスターの横パスを受けたジャレル・クアンサーが持ち運び、ボックス右角にポジションを取っていたハーヴェイ・エリオットに繋ぐと、左足に持ち替えてクロスを供給。ゴール前に飛び込んできたマック・アリスターが頭で合わせ、リヴァプールが先制に成功した。
勢いに乗るリヴァプールは、40分に遠藤の放ったミドルシュートからコーナーキックを獲得。中へと蹴り込まれたクロスにコーディ・ガクポが競り合い、ファーサイドに流れたボールにサラーが反応。右足で放ったシュートを、最終的にクアンサーが押し込み、リヴァプールが貴重な追加点をマークした。
押し込み続けるリヴァプールは、後半開始早々の46分にも決定機を作り出す。キックオフの流れからアンドリュー・ロバートソンが前線にロングボールを送ると、ルイス・ディアスが左サイドの裏へとスプリント。左足からダイレクトでクロスを蹴り入れ、ウルブスのクリアミスを見逃さなかったマック・アリスターが左足でネットを揺らす。しかし、ルイス・ディアスがクロスを上げた時点でボールがラインを割っていたため、リヴァプールの得点は取り消しとなってしまった。
さらに、50分には右サイドでサラーがドリブル突破を試みると、ボールは相手に奪われてしまうが、バックパスにガクポが猛プレス。インターセプトに成功してクロスを送り、ファーサイドから駆け上がってきたルイス・ディアスがワンタッチでシュート。だが、惜しくもボールはクロスバーに直撃。クロップ監督は笑顔を見せながら頭を抱えた。
以降も、リヴァプールは『アンフィールド』でウルブスを圧倒し、遠藤航はフル出場。3点目こそ奪えなかったものの、2-0でクロップ監督のラストマッチを勝利で終えた。試合後にはスタジアムから大歓声を受けたクロップ監督。稀代の名将は、有終の美を飾ってマージーサイドを去ることになった。
【スコア】
リヴァプール 2-0 ウルヴァーハンプトン
【得点者】
1-0 34分 アレクシス・マック・アリスター(リヴァプール)
2-0 40分 ジャレル・クアンサー(リヴァプール)