年金受給を間近に控えた60歳の方の中には「多くもらう方法はないものか?」と思っている方は多いのではないでしょうか。そんな方のために、60歳からでもできる年金を多くもらう方法を3つご紹介します。

年金は、生きている限り受け取れるお金です。年金受給を間近に控えた60歳の方の中には「少しでも多くもらえれば、老後の暮らしの支えになるのに……」「多くもらう方法はないものか?」と思っている方は多いのではないでしょうか。

今回は、そんな方のために、60歳からでもできる年金を多くもらう方法を3つご紹介します。

◆方法1:国民年金に任意加入する

老齢基礎年金は、原則として20~60歳までの40年間、国民年金に加入して国民年金保険料を納付していれば、原則65歳から満額受給できます。しかし、この40年の間に未納期間や免除期間があれば、その月数分、受け取る老齢基礎年金が減ってしまいます。

60歳までに老齢基礎年金の受給資格を満たしていない場合や、40年の納付済期間がないため老齢基礎年金を満額受給できない場合などで年金額の増額を希望するときは、60歳以降でも国民年金に任意加入することができます(厚生年金保険、共済組合等加入者を除く)。

国民年金に任意加入して、より満額に近い老齢基礎年金をもらえるようにしましょう。

◆方法2:60歳以降も厚生年金に加入して働く

国民年金は加入期間が40年に達したら、それ以上加入することはできません。しかし、厚生年金は原則70歳まで加入して、厚生年金保険料を納めることができます。

60歳以降、会社などで働き厚生年金に加入することで、受け取れる老齢厚生年金が増えますし、健康保険に加入し続けることで、人間ドッグなどの手厚い健康診断も安く受診できます。

最近は、働く意欲があれば、年齢に関係なく働ける企業が増えていますので、今までの経験を活かした仕事であれば、活躍できるでしょう。社会保険に加入できる要件を確認して、無理のない働き方を選ぶようにしましょう。

◆方法3:年金を繰下げ受給する

年金の受給額を増やしたいなら、「年金の繰下げ受給をする」という方法があります。

年金の繰下げ受給とは、原則65歳から支給される年金を、66歳以降75歳までの間で遅らせて増額した年金を受け取ることです。

なお、昭和27年4月1日以前生まれの方(または平成29年3月31日以前に老齢基礎(厚生)年金を受け取る権利が発生している方)は、繰下げの上限年齢が70歳(権利が発生してから5年後)までとなります。

年金の繰下げ受給とは、通常、65歳から支給される年金の受け取りを遅らせることです。繰下げ受給をすれば、年金は1カ月繰り下げるごとに0.7%増額され、1年間で8.4%増えます。もし、70歳まで繰り下げるとすれば「8.4%×5年=42%」の増額になります。さらに、75歳まで繰り下げれば「8.4%×10年=84%」も増えることになります。

ただし、繰り下げしている間、年金はもらえませんので、その間の生活費を賄える貯蓄を確保するか、65歳以降も働いて収入を確保する必要があるでしょう。

年金の繰下げ受給は、「老齢基礎年金と老齢厚生年金」の両方、もしくは「老齢基礎年金のみ」「老齢厚生年金のみ」というように一方の年金だけ繰下げ受給を選ぶこともできます。自分にあった年金の受け取り方、働き方を検討するようにしましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。

文=舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)