元プロ野球選手で野球解説者のアレックス・ラミレス氏が29日、YouTubeチャンネル『[ラミレス公式]ラミちゃんねる』で公開された動画「【一流のルーティーン】工藤公康が明かすラミレスの抑え方! 登板前トイレに籠り(秘)イメトレ! その笑撃内容とは?【工藤公康さんコラボ最終回】」に出演。工藤公康氏が現役時代に行っていた入念な準備に脱帽した。

アレックス・ラミレス氏

「工藤さんは何を投げるべきか、よく理解されていましたよね。しっかりプランと戦略を持って、それをしっかり使えたので、これだけ成功されたんですよね」と話すラミレス氏に対し、工藤氏は「僕はどっちかというとバッターの動きを見るほうだった」と返答。その上で「ラミちゃんの動きはどこを見るかと言うと、足が上がってテークバックがどのぐらい引くのか」と、ラミレス氏と対戦する時に注目していたポイントを打ち明ける。

さらに、「出てくるのが遅いなって思った時はたぶんインサイドの真っ直ぐを投げた。出てくるのが早いなって思った時は外からのカーブを投げたりとか、外に落として」「その動きで、同じように思えて違うので。ラミちゃんが意識しているのが、内角なのか外角なのかで(動きも)変わるので」と解説した。

また、「ちゃんと自分で理解をして分割して、このタイプの人はこういう傾向、明日戦うチームはどんな人が多いのか、そういうのを頭に入れた状態でビデオを見る」といい、試合前にしていた準備についても言及。「それぞれの特徴が見えてくるので、それを全部データも含めて自分で作って、寝て、朝起きて確認して球場に行く。そうするとバッターが見えている状態で投げられる」と振り返ると、ラミレス氏も「すごい!」「これが殿堂入りする選手の準備ですよ」「成功する人が、やるべきことをすべてやってきたという話ですね」と、念入りな準備に脱帽していた。

【編集部MEMO】
アレックス・ラミレス氏は、東京ヤクルトスワローズや読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズなどで活躍した元プロ野球選手。DeNA時代に日本通算2000安打を達成し、外国人選手では史上初の名球会入り。引退後はDeNAの監督も務めた。そのラミレス氏のYouTubeチャンネルである『[ラミレス公式]ラミちゃんねる』では、高橋由伸氏、清原和博氏、山本昌氏をはじめとする球界のレジェンドとの対談動画のほか、日本シリーズやワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の解説動画も人気を集めている。