8歳で芸能界入りし、高いパフォーマンス力を誇るアイドルグループ・℃-uteのメンバーとして活動、2018年にソロデビューしてからは、歌手を軸にモデル、番組MC、女優、コスメのプロデュースなど幅広い活躍を見せているのが、現在29歳の鈴木愛理だ。今年は、YOASOBIの「アイドル」をカバーした歌唱動画が1,000万回再生を超える傍ら、地上波ドラマの主演も務めている。

そんな鈴木の新たな挑戦が、5日よりリニューアルされるテレビ朝日系バラエティ番組『お願い! ランキング presents そだてれび「あざとくて何が悪いの?」』(毎週木曜24:45~※一部地域を除く)のMC。番組誕生から3年間レギュラーを務めてきた田中みな実&弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)が“勇退”し、続投する山里亮太(南海キャンディーズ)の新たな相棒として、鈴木が大抜てきされたのだ。

今回は鈴木に、番組の見どころや意気込み、そしてマルチに活躍する現在地についてインタビュー。「アイドル」のカバーについて話を聞くと、Hello! Projectの先輩たちへの熱い思いが飛び出した。

  • 鈴木愛理 撮影:宮田浩史

    鈴木愛理 撮影:宮田浩史

■『あざとくて何が悪いの?』新MC就任への意気込み

――『あざとくて何が悪いの?』新MC就任おめでとうございます! 初回の収録を終えた今の心境を教えてください。

収録が終わった瞬間、急にお腹が空きました。収録前はご飯が食べられないぐらい緊張でドキドキだったんです。これまでの歴史をリスペクトしつつ、新しい形をお届けできたらいいなと、自分の役割を少しずつ咀嚼しながら挑んだ収録になりました。私自身、単発番組でスタートしたときからこの番組を見ていて、“あざとい”という言葉を世に広めた影響力のある番組だというイメージがあるので、身が引き締まる思いですが、私らしさも出せるようにリラックスして臨んでいきたいです。

――番組では、どんな鈴木さんらしさが武器になると思いますか。

私はずっと歌を届けてきたので、ステージ上でのあざとさというか、見せ方は知っているのかなと思っています。アーティストやアイドル、俳優の方がゲストに来たときには、表現としてのあざとさやテクニックにフォーカスを当てるのも面白いんじゃないかなと。ただ私自身、自分にあざとさがあるかどうかは分かっていなくて。スタッフさんに「今の、あざといよ!」と言ってもらうことで、「なるほど、これが!」と学んでいるところです。

――自分のあざとさを新たに発見できそうですね。

いやー! 知るのが怖いですけどね!(笑) でも、視聴者の方にも「これも“あざとい”の1つなんだ」と、あざといという言葉の意味や楽しみ方をさらに広げていけるとうれしいです。

  • 鈴木愛理

■来年30歳…自分なりの人生観伝えたい

――相棒となる山里さんに“あざとい”と感じたところはありますか。

ゲストの方があざとい発言や行動をしたときに、「いいねぇ!」「射抜かれた!」とストレートに言ってくださるんです。なのでゲストの方も「私のこの発言が刺さったんだ、ちゃんとあざとかったんだ」とうれしいだろうなと思いました。

――過去に鈴木さんがゲストとして出演されたときは、「修羅場を体験したことがある」「浮気されたことがある」という発言が話題を呼びました。自分について話すのは、勇気が必要ではないでしょうか。

あの回はテーマがすごく重くて……(笑)。山里さんも言ってくれたのですが、身を削りすぎることなく、ただ私も来年30歳という年齢で、自分なりの人生観はあるので、その辺りを引っ張り出しながらお話しできたらと思っています。

  • 鈴木愛理

■ソロデビュー時の悩みが今は武器に

――鈴木さんは歌手を軸としながらも、『あざとくて』のMC抜てきのほか、地上波主演ドラマがスタートしたり、モデル、音楽番組のMC、コスメのプロデュースもされていて、マルチに活躍されています。今の自分の現在地を、どう捉えてらっしゃいますか。

2018年にソロ活動を始めたのですが、最初は、いろいろなお仕事をしていることを「何をしている子なのかわからない」とネガティブに捉えられるのが悩みだったんです。6年目を迎えた今は、「こんなことも、あんなこともしているんだね」とポジティブに感じてもらえるようになったと思います。