田脇佳奈江さん
◆「鉄砲館」コンシェルジュが感心したドラマ
鹿児島市から南へ約115kmの海に浮かぶ種子島は、鉄砲伝来の島としても知られており、近年では、同島にある施設「種子島宇宙センター」からロケットが打ち上げられるニュースでもよく耳にします。
そんな種子島の魅力について話してくれたのは、約10年前に地元の種子島にUターンし、現在は種子島開発総合センター「鉄砲館」のコンシェルジュとして種子島の歴史や魅力を伝えている田脇さんです。
「鉄砲館」では、種子島の歴史が学べるのはもちろん、国内外の古式銃が約100丁も展示され、実際に鉄砲を持つ体験もできるとのことで、種子島で鉄砲が作られた経緯について、田脇さんは「戦国大名・種子島時尭(ときたか)公の手腕に加えて、島で砂鉄が取れたこと、優れた鍛治職人がいたことから、種子島で鉄砲が作られるようになりました」と説明します。
また、歴史ドラマなどでも度々登場する鉄砲ですが、田脇さんはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」での鉄砲が広まった描き方に感心したと言い、「種子島の人でも、鉄砲がどうやって全国に伝わったのか知らない方もいるんですけど、『麒麟がくる』では、島津を仲介して将軍家に伝わった様子がしっかり描かれていて、すごいなと思いました」と振り返ります。
◆“ロケットの打ち上げ”は島民の日常
同館では、種子島で飼育されていた“幻の動物”「ウシウマ」の骨格の展示も。ウシウマは、基本的には馬ですが、牛のようなしっぽが特徴の日本在来馬で「ほかでは、なかなか見ることができない」と語ります。
また、種子島といえば「種子島宇宙センター」の存在も大きく“宇宙好きが訪れる島”としても有名です。さらに、同島には「宇宙留学」という制度もあり、宇宙に関わりたい日本各地の子どもたちが集まるそうで、なかには“小さな頃からロケットのある環境で育てたい”と、家族ごと留学するケースも。
高校まで同島で育った田脇さんも、「小さい頃から、ロケットは当たり前のような存在。島民にとっては、農業をしながら(ロケットの)打ち上げを眺めるという風景が日常です」と話し、れなちを驚かせていました。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/