Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」は、4月、20~80代の男女728名を対象に、生活者の消費行動と人生100年時代における幸福度の関係性を明らかにする意識調査を実施した。

「あなたは何にお金を使うことが最も幸せだと感じますか?」と質問したところ、「自分+他者のための消費(友人との旅行/外食/贈り物等)」が50.3%と半数以上を占めた。「自分のための消費」が34.1%と続き、「貯蓄」と答えたのは6.2%だった。

「今を楽しむものと将来のためになるもの、どちらのお金の使い方が幸せだと感じますか?」と質問したところ、全体の46.6%が「今を楽しむものに近い」もしくは「どちらかといえば今を楽しむものに近い」と回答した。また、「将来のためになるものに近い」もしくは「どちらかといえば将来を楽しむものに近い」と答えたのは21%だった。

「あなたは誰のためにお金を使うことが幸せだと感じますか?(複数回答)」と質問したところ、「自分」を除くと20代は「恋人・配偶者」「母親」が目立ったのに対し、30~60代の多くは「自分の子ども」と回答した。また、70代以上は男女ともに「孫」が3位に入っており、ライフステージによってお金を使う相手が変化していることがわかった。

さらに、「人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?」と尋ね、「幸循環消費」をしている人と、していない人のスコアを比較した。ここでは幸せを感じるお金の使い方をしており、そのお金を使う相手がいる人を「幸循環消費あり」としている。その結果、「幸循環消費」をしている人の方が、「100歳まで生きたい」と思っている割合が高いことがわかった。特に、「そう思う」のスコアに差がみられた。