ロッテ・横山陸人(撮影=岩下雄太)

◆ 強いストレート

 「かなり状態よく投げられているかなと思います」。

 ロッテ・横山陸人のストレートがかなり良い。4月23日の日本ハム二軍戦でのストレートが凄かった。2-3の7回無死満塁で登板すると、阪口樂をオール150キロ超えのストレートで2ボール2ストライクから5球目の152キロストレートで空振り三振、続く宇佐見真吾も2ボール2ストライクから6球目の153キロストレートで空振り三振、最後は郡拓也もストレートで遊直に打ち取った。宇佐見の投球時には最速154キロを計測した。ちなみに最速は、「トラックマンとかネット裏では55キロ出ていますね。表に出ているのだったら54キロです」とのこと。

 ここ最近の登板ではストレートが常時150キロ以上を記録する。2年前に取材した時にはストレートのスピードについて「球速が出るぶんには、自分的にはすごく良いことなんですけど、球速にこだわりすぎてフォームを崩したり、制球を乱したりというのは一番よくないと思います。出るにこしたことはないかなと思います」と話していたが、現在も「出るに越したことはないんですけど、そんなに意識せず。スピードを意識しすぎると他のものが疎かになるのかなと」と当時と考え方は変わらない。

 今季、ファームの登板では、ストレートで力勝負する割合が多い。直近では1回を無失点に抑えた5月18日の楽天二軍戦は、5球全てストレート、続く19日のDeNA二軍戦も9球中7球がストレート、さらに24日のヤクルト二軍戦も10球中9球がストレートだった。

 「特に意識はしていないんですけど、多分、キャッチャーの方が中継ぎで短いイニングなので、一番良い球をガンガン使っていくという感じだと思います。真っ直ぐが最近走っているので、投球の割合が増えているのかなと思います」と自己分析。

 「去年だいぶ(ストレートが)ひどかったので、しっかり修正して投げられているのかなと思います」と今は、自信を持ってストレートを投げられている。

◆ 右打者にもシンカー、カスティーヨから教わったスライダー

 シーズンオフの自主トレでは、課題だった変化球を磨いてきた。現状、変化球はどうなのだろうかーー。

 「最近右打者に対してもシンカーを投げていますし、そういうところでは徐々に良くなってきているのかなと思います」。5月10日のヤクルト二軍戦では、3-7の7回一死走者なしで、右打者の三ツ俣大樹をシンカーで空振り三振に仕留めた。右打者へのシンカーは「ファームでしっかり練習して、一軍で通用できるようにという感じですね」と一軍でも投げられるよう磨いている。

 シンカーの使い方に関しては「勝負球ですし、カウントもしっかり取れるようにというか、いつでも投げられるような変化球にできれば一番ベストかなと思います」と、どのカウントでも投げられるようにするのが理想だ。

 ここ最近の横山の投球を見ると、カーブをあまり投げていない。投げなくなった理由について「中継ぎやっていてカーブを使う場面は少ないかなと。今年春のキャンプでカスティーヨにスライダーの投げ方を聞いて、それがちょっとカーブに近い軌道なので、120キロ台のスライダーが元々カーブをちょっと速くなったような感じなので」と、カスティーヨから教わったスラーブ気味のスライダーを代用している。

 現在4月19日のヤクルト二軍戦からファームで12試合連続無失点中と、一軍昇格に向けてアピールを続ける横山。

 「一軍で投げるためにはもちろん変化球というところが自分の中で課題ですし、そればっかり意識しすぎると、また真っ直ぐが疎かになったりするので、そこは色々自分の体も真っ直ぐの感じを確かめながら、やっていければ大丈夫なのかなと思います」。

 「とにかく二軍でも結果を出さなきゃいけないと思っています。結果を残しつつ自分の課題にも取り組めるような心の余裕を持ちながら、これからもやっていきたいと思います」。

 いつ一軍に呼ばれてもいいように、今はファームで爪を研ぐ。

取材・文=岩下雄太