ヤクルト・高津監督

◆ 最下位・中日とのゲーム差は1.5に…

 ヤクルトは26日、広島との試合(マツダスタジアム)に4-6で敗戦。4年ぶりの8連敗となり、借金は「9」に膨れ上がった。

 先発の高梨裕稔が、初回から大誤算。初回は二死二塁から死球と四球を与え満塁のピンチを招くと、6番・坂倉将吾に右前2点適時打を打たれ先制されると、2回にも1点を失う。3回は、8番・田中広輔に右越えの3ラン被弾。7安打3四死球で6点を失い、今季最短の3回降板となった。

 打線は6点を追う4回に、代打・西浦直亨の中前適時打、2番・サンタナの右前2点適時打で計3点を返すと5回は5番・オスナ、6番・濱田太貴の連続二塁打で2点差まで追い上げるものの、反撃はここまで。

 4-6と敗戦したヤクルトは、16連敗を喫した2019年以来となる8連敗となった。

 なかなか調子の上がらないヤクルトについて、26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の田尾安志氏は「打撃陣にも問題はありますが、ここ最近は投手陣が踏ん張れていない。この試合も先発が打たれましたし、ここ数試合リリーフ陣が失点するケースが多くある。昨季は継投の勝ちパターンがしっかり決まって、1点でもリードしていればそのまま勝てる試合が多かったですけど、今季はそう上手くいってないですね」と今季の投手陣の乱れを指摘。

 また同番組に出演した解説者の斎藤雅樹氏は「やはりピッチャー陣が上手く抑えることができていない印象がありますね。後は、村上宗隆の状態ですかね。昨季は、村上の一振りで勝った試合もありましたし、チームの雰囲気を変えるようなバッティングをしてましたよね。今後、勝っていくためには、村上の活躍がこれまで以上に必要となってきますね」と悩める4番の復調が鍵だと強調した。

 勝率も.395まで沈み、最下位中日まで1.5ゲーム差に迫られるなど、2年連続のセ・リーグ王者は現在、苦しい状態が続いている。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』