石川県で“震度6強”、千葉県南部でも“震度5強”…5月に起きた地震を専門家が分析
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。5月20日(土)の放送では、地震学を専門とする東京大学地震研究所の佐竹健治(さたけ・けんじ)教授に、5月に発生した石川県能登地方の地震と千葉県南部で起きた地震について伺いました。

※写真はイメージです

5月5日(金・祝)に、石川県能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生。石川県珠洲(すず)市で震度6強、能登(のと)町で震度5強を観測しました。

この地震について、佐竹教授は「数年前から地震活動が活発化し、非常に多くの揺れが観測されているところではあったのですが、これまでの最大(マグニチュード)は5.4ぐらいだったんです。しかし、今回は6.5ということで、何か状況が変わったのかなという気がします」と分析。マグニチュードの数値が“1”違うと、エネルギーは約30倍も違うと言われています。

また、この地震に警戒する期間については、「本震の後に余震が起きて、段々と収まっていくのが通常の地震ですが、この地震に関しては、以前からずっと同じ震源地で地震が起きているので、通常の地震のようには減っていかない可能性が高いです。ですので、通常は1週間ぐらい気をつけるところ、今回はそれ以上に長くなる可能性があると思います」と注意を促します。

5月11日(木)には、千葉県南部を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生。千葉県木更津市で震度5強を観測したほか、震度4を東京23区や横浜市などで観測しました。千葉県で震度5強以上の地震が起きるのは11年ぶりです。

この地震については、「関東地方はもともと地震が多いところです。その理由は、東側から太平洋プレート、南側からフィリピン海プレートが入り組んでおり、今回の地震は南から沈み込んでいるフィリピン海プレートのなかで起きた地震です。大体マグニチュード5クラスの地震は、同じ場所で数年に1回は起きています」と解説します。

なお、石川県では、地震で被災した方を支援するための義援金を受け付けています。詳しくは、石川県の公式Webサイトに開設されている「地震に関する情報のページ」からご確認ください。義援金の受付は9月29日(金)までです。

<番組概要>

番組名:防災FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/