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秘密のケンミンSHOW極 | TVer静岡においしくて人気のお弁当屋さんのチェーンがあると聞いて取材に来た。天神屋という名前らしい。
ソフトボールをやっていた平均年齢70歳位以上の元気な静岡シニアに聞いてみると、全員知ってるという。「コンビニの感覚、気楽に行く」と言うくらい、生活に溶け込んでいる様子。さらにあちこちで聞いて回ると、どこで誰に聞いても天神屋を知っている。なるほど、有名なお弁当屋さんなんだな。
ところが、静岡マダムが「おでんが目的、静岡おでん」と言い出した。「お弁当屋さんですよね?」と聞き直すと、「そうだね、でもおでん絶対買っちゃうもんね。天神屋=おでん!」と言うのだ。ちょっと何言っているのかわからない。
とにかく静岡を回ってみるとあちこちに天神屋の看板を掲げた店がある。三角屋根のお店が多い。また、エスパルスの本拠地・日本平スタジアムにも建物内の店舗がある。さらに静岡県庁の中には県庁店もあるではないか。どこへ行っても天神屋だ。何しろ、静岡市を中心に県内に30店舗も展開しているというから本当にコンビニ感覚だ。
中でも大きい店舗の静岡市駿河区にある曲金店は駐車場も広くて賑わっている。お店の中も広い広い、そこにいろんな種類のお弁当が並んでいておいしそう!さらに、店の奥には巨大なおでん鍋があるではないか!これか、皆さんが言ってた「天神屋=おでん」の正体は!
お店の人によると天神屋の売上は「店舗によっては7割がおでんです!」と言うからびっくりだ。「天神屋が静岡おでん売上の日本一なんです」って、そりゃあそうでしょうよ。
お父さんもおじいちゃんも食べてるふにゃふにゃした串は、鶏皮だそうだ。ビールに合いそう!「天神屋は、なくてはならない、第二の女房」とおじいちゃんが言うけど、横におばあちゃんいますよ!「安心して主人を任せられる」とおばあちゃんも余裕で返してさすが夫婦の年輪!
このおむすびは、深夜2時から工場で作られる。なんと、おむすび作って27年のベテラン細沢さん、愛称・細ちゃんが全30店舗分1万個のおむすびを一人で作っているのだ。具材は、天かす、ネギ、醤油のみで、それを丁寧に細ちゃんが手で混ぜる。手作り感を再現したおむすびマシンで握り、海苔は一枚ずつ細ちゃんが巻いていく。いやあ、細ちゃんは静岡の宝だ!
なるほど、おじいちゃんも「第二の女房」と言ってたけど、静岡の家庭を天神屋が支えてくれたんだ。でもおでんが中心になったのがまた面白いね!
【文:境治】
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