ホンダは「上海モーターショー」で電気自動車(EV)「e:N」シリーズの第2弾「e:NP2 Prototype/e:NS2 Prototype」および「e:N」シリーズ第3弾となるコンセプトモデル「e:N SUV 序」を世界初公開した。

  • 左から「e:N SUV 序」「e:NS2 Prototype」「e:NP2 Prototype」「e:N GT Concept」

中国の電動化目標は前倒しでの達成目指す

ホンダは「2050年にホンダが関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現」というグローバルでの目標を掲げ、中国においては2027年までに10機種のEV投入を予定している。

今回発表した「e:NP2 Prototype」と「e:NS2 Prototype」は、同社が提案する新たな価値を持ったEVとして開発を進めており、「e:N」シリーズ第2弾として2024年初頭の発売を予定。「e:N」シリーズ第3弾となる「e:N SUV 序」については、SUVらしいワイルドさと近未来的な知性を兼ね備えた新世代の「e:N」シリーズとして開発中だという。コンセプトモデルをベースとする量産モデルは2024年内に発売する予定だ。ちなみに「序」は中国語で「プロローグ」を表し、e:Nシリーズとして新世代の幕開けを迎えるという意味合いを込めた。

  • 「e:NP2 Prototype」

「e:N」シリーズ第2弾となる「e:NP2 Prototype」「e:NS2 Prototype」は、「e:N」シリーズ共通のコンセプトである「動」「智」「美」を磨き上げ、既存モデルの枠にはまらない新たな価値を持ったEVを目指した。それぞれのモデルが目指す世界観をデザインへ落とし込み、「e:NP2 Prototype」はシームレスで洗練されたスマートな未来感を、「e:NS2 Prototype」は見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感をそれぞれ表現した。

  • 「e:NS2 Prototype」

  • 「e:N SUV 序」

「e:N」シリーズ第3弾となるコンセプトモデル「e:N SUV 序」は、「e:N」シリーズ共通のコンセプトである「動」「智」「美」を新たな次元へと引き上げることを目指した。

ホンダはこれらのモデルを投入することで中国における電動化を加速し、従来グローバルで掲げていた「2040年までにEV・FCEVの販売比率100%」の目標を中国では前倒しして、「2035年までにEVの販売比率100%」の達成を目指していく。