左から加隈亜衣、島袋美由利、佐藤元、鬼頭明里、上田瞳、小松未可子。

めいびい原作によるTVアニメ「結婚指輪物語」のステージイベントが、去る3月25日に東京・東京ビッグサイトで開催中の「AnimeJapan 2023」内で実施された。

同作は幼なじみのヒメを追いかけて異世界までやってきてしまった主人公・サトウを描くラブコメファンタジー。実はヒメは、異世界に5人存在する「指輪の姫君」の1人で、サトウはヒメからいきなり結婚を求められ、勇者・指輪王として世界の脅威に立ち向かうことになる。さらに指輪の真の力を引き出すには、残り4人の姫たちとも結婚する必要があり……。イベントには、サトウ役の佐藤元、ヒメ役の鬼頭明里のほか、そしてこの時点ではまだ役どころが明かされていない上田瞳、加隈亜衣、小松未可子、島袋美由利が登壇した。

最初の挨拶で佐藤は作品にちなみ、ヒロイン5人分の指輪を付けてきたことを告げる。その後順番にどんなキャラクターかを説明。ヒメの結婚相手となるサトウについてどうかと聞かれた鬼頭は「普通の男の子かと思いがちだけど、芯はしっかり。一緒にいるといい男の部分が見えてくる。そんな子です」と返答し、ヒメについて佐藤は、「料理上手で家庭的なんて、たまらなくないですか! すてきなヒロインだと思います」と絶賛した。ここで誰がどの姫を演じるかを発表。“風の国”ロムカの姫・ネフリティス役を島袋、“火の国”ニーダキッタの姫・グラナート役を上田、“水の国”マーサの姫・サフィール役を加隈、“土の国”イダノカンの姫・アンバル役を小松が演じることが明かされ、それぞれキャラクターについてアピールした。

続いて「お客さんの『キュンをつかめ』」と題したコーナーを展開。幼なじみである"相方"にプロポーズをするとしたら、どんなプロポーズをするかというお題への答えを各々フリップボードに書き込み、観客から多くの拍手を集めた人に高級バウムクーヘンが進呈される。小松は「おめーのことが好きだからだよ、この地球上の誰よりも」と書いたフリップボードを提示。とある作品を彷彿とさせる言葉に、皆からツッコミを受けながらも、「幼なじみといったらこれしかない」と自信を覗かせる。幼なじみの"相方"という部分にだいぶ引っ張られたという上田は、「俺と一緒に地元を出てテッペン目指そうぜ……」と回答。鬼頭が「思えば〇年、私たち、ずっと一緒にいるね。これからも一緒にいてくれるかな?」と書かれたフリップボードを掲げると、キャスト陣から「いいともー!」との声が上がる。佐藤は鬼頭にコールを送りながらも、「番組が違うがな!」とすかさずツッコんだ。

加隈は「プロポーズしてみたい?されたい?」とシンプルな回答を用意。セリフではなくシチュエーションを書いてしまったという島袋は、「お年寄りになっても一緒にいようね」という言葉を添えた。ラストの佐藤は「結婚したからずっと守りたいんじゃない、ずっと守りたかったから結婚したんだ」と真面目な面持ちで答える。小松から「ええ何? どこからもってきたの?」と聞かれた佐藤は、照れながらプロポーズの妄想をしていることを明かすと、小松は「もしかしたら誰よりも乙女だったかもしれない」と返した。加隈と佐藤の対決となった結果、高級バウムクーヘンは佐藤の手に渡った。

PVの解禁、放送開始時期が2024年であることなどの新情報を挟み、最後の挨拶へ。小松は「来年また『AnimeJapan』に来れたらいいなと思いつつ、みんなと登壇できて、皆さんと会えてよかったです」と振り返る。加隈は「原作もすごく引き込まれるので、原作を読んで楽しみにしていただければ」と呼びかけ、上田は「映像に負けないくらい、私たちもお芝居で魅せていけたら」と語りかけた。島袋は「いろんな国を巡っていくので、国の違いも映像で楽しめると思うと自分も楽しみです」とコメント。原作をVR空間で再現した「結婚指輪物語VR」でも、ヒメ役を務めたという鬼頭はそのことに触れながら、「アニメ化されたヒメを演じることができることに、運命を感じています」と言い、佐藤は「お芝居を通して誠心誠意ヒロインと向き合い、全員が幸せになれるよう、演じさせていただきたいと思います」と思いを伝え、ステージは幕を閉じた。