31日に本編最終回を迎える連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)でヒロインを務め、名実ともに国民的女優となった福原遥。「素晴らしい出会いがあった」と語る現場を振り返ってもらいつつ、自身の夢だったという朝ドラのヒロインを無事に完走した今の率直な気持ちについて話を聞いた。

  • 福原遥

3月4日に開催された「第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 SPRING/SUMMER」(TGC)では、艶やかなピンク色のファッションでランウェイを歩き、歓声を浴びた福原。「すごく緊張しましたが、皆さんが温かく迎えてくださいました。いつもの自分とは全然違うちょっと派手なファッションで登場できたので、楽しかったです」と笑顔を見せた。

『舞いあがれ!』で福原が演じるヒロインの岩倉舞は、ものづくりの町・東大阪生まれで、自然豊かな長崎・五島列島での出会いを経て、やがてパイロットを目指すも、紆余曲折を経て実家のネジ工場で営業として働くことに。今は町工場同士をつなげる会社を起業し、大奮闘している。

『舞いあがれ!』について福原は「人の背中を強引にではなく、そっと優しく押してくれるような温かくて柔らかい作品なので、私自身も背中を押してもらいながら撮影させていただきました。物事を諦めないこと、どんな方向でも目指せば夢が叶うんだということを、本作から教えてもらった気がします」と語る。

さらに朝ドラについて「自分自身も学生時代に、朝ドラから勇気やパワーをもらい、自分もいつかその場所に立ちたいと思っていたので、その経験を1年間させていただけたのは本当に光栄なことでした。作品と出会えたこともそうですが、素敵なキャストやスタッフの皆さんに出会えたことが何よりもうれしかったです」と思いを明かす。

そして、撮影を振り返り「自分はまだまだだなと日々思いながら、反省することが多かったし、お芝居についてもいろいろ考えさせられました。でも、本当に大先輩の皆さんにたくさん甘えさせてもらい、たくさんの方に支えられながらお芝居をしていたので、そういう環境にいられたことはとても幸せだなと思いました。現場では、できるだけいろんなことを吸収できるようにと、皆さんのお芝居をそばでいっぱい見させていただいたので、今後にちゃんと活かせるようにしたいです」と充実感あふれる表情を見せる。

航空学校に入学し、パイロットを目指していた舞。専門用語が入った台詞も多かったが、福原は舞さながらに前向きに挑んだ。

「確かに最初は台詞を覚えるのが大変でしたが、こんな経験をさせていただけることはめったにないとも思いました。実際に飛行機に乗ったり、すごくいろいろなことをやらせていただけて、本当にうれしいなと思いながら、メンバーみんなで楽しみながら撮影をしていました」

本来は左利きの福原だが、舞に合わせて終始、右利きに切り替えて演じきった。

「絵を描くのが大変で、なかなかできなかったのですが、それ以外は問題なかったです。昔、料理番組をやっていた時は右手でやったりしていたので、その経験が活かせたのかなと。だんだん両手が使えるようになってきました」と、福原の出世作となった料理番組『クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!』での経験が役に立ったことも明かした。