昨年から続く、商品やサービスの値上げ。2023年の食品の値上げについては、4月までに1万5,000品目を突破する見込みです。

  • 4月から身近なものが値上がりするかも?

この4月には、何がどのくらい高くなるのでしょうか。2023年4月に値上げする商品・サービスをまとめました。

  • 4月に値上げする商品、サービス一覧

■食品

<即席麺>

・東洋水産では、4月1日納品分より、「マルちゃん 生めん・チルド商品」の希望小売価格を改定します。生めんについては6~16%、チルド商品については9~21%の値上げです。

<冷凍・レトルト食品>

・東洋水産では、4月1日出荷分より、「マルちゃん 加工食品」の価格改定を行います。包装米飯とフリーズドライスープは15~16%、魚肉ハム・ソーセージは5~16%、だしの素と削り節は8~9%、希望小売価格が値上げとなります。

<缶詰・加工肉>

・伊藤ハムでは、4月1日より、ハム・ソーセージおよび調理加工食品221品目の納品価格改定を実施します。内訳は、家庭用ハム・ソーセージ110品目、家庭用調理加工食品51品目、業務用商品60品目で、改定率は約5~20%です。

・マルハニチロでは、4月1日納品分より、サバ缶詰商品26品を約11~23%値上げします。これにより、「月花さば水煮」は341円から411円になります。

<調味料>

・キッコーマンでは、4月1日納品分より、キッコーマンしょうゆ(だししょうゆ含む)103アイテムとつゆ・ぽんず類(濃縮つゆ、ぽんず等)54アイテムの価格改定を行います。キッコーマンしょうゆは希望小売価格を約5~11%、つゆ・ぽんず類は希望小売価格を約5~16%引き上げます。

これにより、「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ」(450ml)は319円から336円に値上げします。

・キューピーでは、4月1日出荷分より、家庭用のマヨネーズ類、タルタルソース、パン用スプレッド、素材食品の一部商品、計36品目の価格を約3~21%改定します。

対象商品群および品目数は、マヨネーズ類(キューピー マヨネーズ、キューピーハーフ 等) 22品目、タルタルソース(キューピー タルタルソース 等)5品目、パン用スプレッド(パン工房 等) 6品目、素材食品(サラダクラブ うずら卵水煮 等) 3品目です。

たとえば、「キューピー マヨネーズ」(450g)は475円から520円になります。

<乳製品>

・明治では、4月1日出荷・受注分よりヨーグルト、プロテイン飲料・飲料、宅配専用商品、家庭用チーズ、家庭用バター・油脂類、スポーツ栄養(粉末プロテイン、バー)、ゼリー飲料の価格を改定します。

改定率は、希望小売価格で2.3~13.0%、出荷価格で1.8~7.7%です。これにより、「明治北海道十勝スライスチーズ」(7枚)は432円から459円になります。

・森永乳業では、4月1日より、牛乳類、飲料、ヨーグルト、デザート、家庭用チーズ・バター、ヘルスケア他、豆腐の価格改定および容量変更を行います。価格改定率は、3.6~28.9%です。

これにより、「ビヒダス プレーンヨーグルト」は249円から260円に値上がりします。

<飲料>

・キリンビールでは、4月1日納品分から「ジョニーウォーカー」「ホワイトホース」など輸入洋酒、RTD、樽詰リキュールにおける一部商品の生産者価格を改定します。改定率は、約7~22%です。

・サッポロビールでは、4月1日から「ベリンジャー カリフォルニアシリーズ」「トライアングル」など国内製造ワイン・輸入ワイン・焼酎甲類・焼酎乙類の一部商品の生産者価格を改定します。

国内製造ワイン・輸入ワイン48アイテムは参考小売価格ベースで4.0~37.5%の改定、焼酎甲類・焼酎乙類23アイテムは参考小売価格ベースで2.8~5.3%の改定です。

・大塚製薬では、4月1日納品分より「ポカリスエット」「ポカリスエット イオンウォーター」「エネルゲン」「アミノバリュー」「ジョグメイトプロテイン ゼリー」などの価格改定を行います。

価格改定率は4.8~15.2%で、この値上げにより「ポカリスエット」(500ml)は151円から162円になります。

<菓子類>

・ハーゲンダッツジャパンは、4月1日出荷分より、希望小売価格を改定します。これにより、「ミニカップ」と「クリスピーサンド」「バー」は319円から351円へ値上げします。

・ハウス食品は、4月3日発売分よりスナック製品の内容量を変更します。「とんがりコーン」は75gから68gへ、「オー・ザック」は68gから55gへ内容量が変わります。なお、価格改定はありません。

■サービス

<日用品・サービス>

・キュービーネットホールディングスは、4月1日より、「QBハウス」全店にてサービス価格を1,200円から1,350円に改定します。

・タカラスタンダードでは、4月3日注文分より、一部商品のメーカー希望小売価格を6~26%程度引き上げます。対象商品は、システムキッチンや洗面化粧台、単体浴槽などです。

・小林製薬では、4月3日出荷分より、出荷価格改定および容量変更を行います。出荷価格改定となるのは「ブルーレット」「無香空間」など80品で、現行より3~17%値上げとなります。

・ブリヂストンでは、4月1日より夏タイヤの出荷価格を6~8%値上げします。

<交通・輸送>

・佐川急便では、4月1日より、「飛脚宅急便(飛脚クール便含む)」「飛脚特定信書便」「飛脚ラージサイズ宅急便」の運賃を改定します。

飛脚宅配便で関東から関西へ送る場合、60サイズは880円から970円へ、80サイズは1,155円から1,280円へ、100サイズでは1,496円から1,610円へ値上げとなります。

・ヤマト運輸では、4月3日より、宅急便、宅急便コンパクト、EAZY、国際宅急便の運賃を改定します。

運賃改定率は約10%で、たとえば、宅急便で関東から関東へ送る場合(現金決済)、60サイズは930円から940円へ、80サイズは1,150円から1,230円へ、100サイズは1,390円から1,530円へ値上げとなります。

■サービスの値上げも目立つ4月

この4月も、幅広く値上げが行われます。食品や飲料のほか、宅急便運賃やQBハウスの値上げなど、サービスの値上げも目立ちました。まだまだ落ち着く気配のない値上げの波。今後も一段と、買い物する際の工夫が必要になりそうです。