日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’23』(毎週日曜24:55~)では、車いす生活になった女性の結婚、出産、育児を追った『あきらめまーや! ~中野由佳…命のキセキ~』(広島テレビ制作)を、きょう26日に放送する。

  • 『あきらめまーや! ~中野由佳…命のキセキ~』より

2016年3月、中野由佳さんは交通事故に巻き込まれ、脊髄を損傷。車いす生活となった。「なぜ神様は私を生かしたのか」と絶望した彼女を救ったのは、家族。優しい母と厳しい父に励まされ、ネイリスト復帰の夢をかなえた。しかし「恋愛」と「母になること」はあきらめかけていた。そんな中、障害は関係ないと言ってくれる人と出会い結婚。昨年夏、由佳さんは母になった。幸せをあきらめず、新しい家族と歩きだした7年間の軌跡を追っていく――。

事故に遭って、当時付き合っていた人とはうまくいかなくなった。マッチングアプリでも、障害者であることを明かすと連絡が取れなくなる人もいた。人を好きになるかもしれないけど、好かれることはないと思っていた。それでも「障害なんて関係ない」と言ってくれる人と出会った。

2022年1月に妊娠がわかった。実は2度目の妊娠で、1度目は結婚して半年後にわかったが初期に流産していた。ようやく聞くことができた我が子の心拍。障害者になって親を悲しませてしまったと思っていた由佳さんにとって、家族が喜んでくれたことはとてもうれしいことだった。しかし、おなかが大きくなるにつれ、「障害者の私が母になってもいいのか」と不安が押し寄せる。

弱気になるが、あきらめずに努力するのが由佳さん。人形を使って、おむつ替えや抱っこの練習に励む。できないことは両親や夫がサポートしてくれた。

リスクのある全身麻酔での帝王切開だったが、8月17日、無事元気な男児を出産。夫婦で初めての育児に挑む。障害を負ってから由佳さんが常に心掛けてきたのは「笑顔でいること」。「笑顔あふれる人生に」と願いを込めて、赤ちゃんには「仁琥(にこ)」と名付けた。

両親や夫の助けを借りながらの育児。時には「できない自分」にいら立ってしまうこともあるが、息子の成長と共に、由佳さんも母として成長していく。100日のお食い初めも迎えた。

出産から3カ月後、骨折したと知らせが届く。車いす生活で骨が弱いため、車から落ちた衝撃で折れてしまった。妊娠後期から中止していたリハビリだが、家族で並んで歩く夢に向かって、今年再開した。

そして2023年3月、事故から7年がたち、息子は生後半年をすぎた。まだハイハイはできないが、これからは一緒に歩く練習をする。家族で並んで歩く夢に向かって、由佳さんはこれからもあきらめない。