ミュージシャンで俳優の渡辺大知が、2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演することが20日、発表された。3度目の大河ドラマ出演で、藤原行成(ふじわらのゆきなり)役を演じる。

渡辺大知

大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛ける。

渡辺が演じる藤原行成は、道長よりも6歳下。道長政権下で蔵人頭に抜擢されると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮、欠かせない存在として支え続ける。文字の美しさでは右に出る者がおらず、もてはやされた。

渡辺のコメントは以下の通り。

■演じる人物の印象と意気込み

藤原行成は書の達人でありながら、道長の良き相談役としても才能を発揮していた人物です。そして実務に有能すぎて、なかなか出世させてもらえなかったという話を伺いました。それを聞いてしまうと不安でいっぱいになりますが、平安時代という、まだまだ明らかになっていないことの多い時代の物語に参加できることはとても楽しみです。自分なりの行成を、平安の風を想像しながら、人間味あるかたちで描けたらと思っております。

■大河ドラマ出演歴・思い出など

大河ドラマは3度目なのですが、いつも壮大なセットと衣装に興奮しつつ、背筋が伸びております。細部までこだわり抜かれたセットの中に入ると、自然と気持ちが時空を超えるのだと実感しました。また、前回『青天を衝け』に出演させていただいたとき、まげをつけたのが初めてでうれしかったのを覚えています。

■およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

やはり衣装やセットにはとてもワクワクしています。お話を聞くだけでも、細かく時代考証を行なっているそうなので、自分が普段生活していて見ることのないような世界に入り込めるのが楽しみです。

■古都京都の印象や思い出

地元が神戸市で、京都も割と近かったので、一番身近な憧れの街でした。中学生の時、大河ドラマの「新選組!」が大好きで、最終回の後、一人で池田屋や寺田屋を見に行ったのが今でも記憶に残っています。