オリックスに新加入したジェイコブ・ニックス投手

広島 5 - 5 オリックス

<3月19日 マツダスタジアム>

 オリックスの新外国人ジェイコブ・ニックス投手(27=パドレス傘下)が19日、広島とのオープン戦に先発登板。3イニングを1安打無失点に抑え、オープン戦はこれで2試合(計5イニング)連続無失点とした。

 初回、1番・秋山、2番・野間を連続三振に仕留めると、3番・西川は一ゴロに退け3者凡退スタート。2回は二死から6番・デビッドソンに右中間突破の二塁打を許したが、続く菊池涼を三ゴロに仕留めゼロを刻んだ。3回は8番・田中、9番・大盛を連続三振に仕留めるなど再び3者凡退。3回45球、1安打無失点、5奪三振無四球の快投でオープン戦2度目の登板を終えた。

 193センチの長身から150キロ超えの直球を力強く投げ込み、カーブ、スライダー、チェンジアップなど変化球の制球も安定。2回無安打無失点だった10日の巨人戦(京セラD大阪)に続きポテンシャルの高さを披露した。

 2018年にメジャーで2勝を挙げたが、2021年に右肘のトミー・ジョン手術を受け昨年は全休。年俸2000万円で契約したオリックスには2月下旬の宮崎キャンプで合流し、初のブルペン入りは同26日だった。

 オリックスは現在開催中のWBC日本代表に、山本、宮城、宇田川、山﨑颯の4投手を派遣。主力の一時離脱は不安の種だが、その間にニックスや2020年のドラ1・山下ら、楽しみな戦力が次々と台頭している。