フリーアナウンサーの滝川クリステルが出演するBSフジの特番『Earth Walker』が、12日(18:00~)に放送される。

  • 滝川クリステル=BSフジ提供

2011年にスタートした同番組は、滝川が地球の声を聴く冒険を重ねてきた。第十二章となる今回のテーマは「生き物たちの声を聴く」こと。普段はなかなか近づけない野生の動物たちだが、一たび目を向ければ、あちこちにメッセージを残してくれている。そのメッセージから、人間があるべき姿を知る。

1年間365日のうち250日を、キャンピングカーで暮らしながら野生動物の写真や映像を撮影している上田大作カメラマンと雪原を歩き、冬の生き物たちに案内してもらう。生き物たちの内なる声を聞き、それを表現している上田カメラマンとひも解く、生き物との対峙の仕方、そして冬の森の意味とは…。

日本の海は豊かであることはよく知られているが、その大元になるのが流氷。流氷は春になると溶け出し、その豊富なプランクトンが溶け出し生命を育むのだ。凍てついた冬にこそ、日本の豊かさの秘密があることを滝川は知る。

人間と生き物が共存していくために働いてくれている犬たちがいるという。「ベアドッグ」は、クマが人間の住むエリアに来たら追い払うように特別に訓練された犬たち。日本中でクマとの事故が増え、補殺も増えているにもかかわらず、ベアドッグが導入された軽井沢では、事故はほとんどなく、クマの補殺は極限に抑えられている。ベアドッグは人間とクマの間の距離を保ってくれている。そんなベアドッグたちが滝川に教えてくれたことは、生き物の命1つ1つの重さ。この世に、軽んじられていい命はないのだということだった。

■滝川クリステルコメント
厳しい寒さに思えるけれど、ちょっと目線を変えると、その寒さがないと始まらない生き物のドラマがある。寒さの象徴である氷の世界が、とても大事な役割を担っているのが新鮮な発見でした。氷は寒いというイメージだが、それがないと豊かな命が生まれない。地球は、どこまで限りなくそれぞれの役割を持っているのだろう…。果てしない別世界を見てしまった、という思いです。
人間目線で物事を捉えようとすることがいかに偏っているか、私たちが排除したいと思っていることが、生き物たちにとっていかに大切なことかを、見てくださる方に感じてほしいです。いろいろな役割がまざった地球の姿を、ぜひ見てみてください。