ニューモデル続々でクルマ選びも要アップデート。
新登場&定番・人気モデルの“見どころ”を、一気にお見せする。



●解説:渡辺陽一郎


HONDA ヴェゼル


SUV 1.5ℓ・FF/4WD 1.5ℓハイブリッド・FF/4WD




227万9200〜329万8900円

PROFILE
 使い勝手に優れるコンパクトSUV。現行モデルはプレミアム志向を強め、ベースとなるフィットと同様に、ハイブリッドシステムを2モーターのe:HEVにグレードアップ。

■主要諸元(e:HEV Z・FF) ※オプションを含まず  ●全長×全幅×全高(㎜):4330×1790×1590 ●ホイールベース(㎜):2610 ●車両重量(㎏):1380 ●パワーユニット:1496㏄ 直列4気筒(106PS/13.0㎏・m)+モーター(96kW/253N・m) ●トランスミッション:電気式無段変速 ●WLTCモード総合燃費:24.8㎞/ℓ ●タイヤ:225/50R18



実用性の高さは
評判通り
 全長が4330㎜に収まるコンパクトSUVで、水平基調のボディは視界も良い。混雑した街中や駐車場でも運転しやすく、初心者ドライバーにも適している。その一方で居住性も良好だ。インパネの周辺など、内装を上質に仕上げて居住空間も広い。大人4名が乗車して、長距離を快適に移動できる。
 シートアレンジも多彩だ。後席の座面を持ち上げると、後席側のドアから、車内の中央に背の高い荷物を積み込める。
 パワーユニットは、直列4気筒1.5ℓのノーマルエンジンと、ハイブリッドのe:HEVを用意した。e:HEVでは、エンジンは主に発電機を作動させ、駆動はモーターが中心に行う。従って加速感は電気自動車に近い。
 グレード構成もe:HEVが中心になる。ノーマルエンジン搭載車は、価格を抑えたGのみだ。推奨度が最も高い買い得グレードは、e:HEV・Zになる。曲がる方向を照らすアクティブコーナリングライトなど、e:HEV・Zのみの装備も注目点。実用装備は、価格が最も高いe:HEV・プレイよりも充実している。




【見どころ】LサイズSUV並みに広い室内空間


 身長170㎝の大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半ほどある。生産を終えたCR-Vと同等の余裕がある。




【見どころ】シートアレンジも多彩で実用的


 燃料タンクを前席の下に搭載しているため、荷室の床も低めだ。後席を床面へ落とし込むように畳むと、大容量の荷室に変更できる。