BORDERLESS MARKETING COMMUNITY(ボーダレスマーケティングコミュニティ)は12月27日、「マーケティング業務におけるステークホルダーとの連携に関する調査」の結果を発表した。同調査は9月、マーケティング・プロモーション業務に従事するステークホルダー417名を対象に、インターネットで実施した。
社外のステークホルダーとの連携実態について尋ねたところ、18.9%が「連携できているとはいえない」、29.3%が「ある程度は連携しているが、改善すべき点が多い」と答えた。48.2%と約半数は、課題を抱えていると答えている。特に事業会社のマーケティング担当者では6割以上(63.4%)が連携に課題を持っていることがわかった。
社内のステークホルダーとの連携実態では、16.1%が「連携できているとはいえない」、34.5%が「ある程度は連携しているが、改善すべき点が多い」となり、約半数(50.6%)が連携に課題を抱える結果となった。社内のステークホルダーとの連携においても、事業会社のマーケティング担当者のこれらの選択肢への回答がもっとも多かった(57.5%)。
ステークホルダーとの連携が十分に図れていないことによる、マーケティング・プロモーションの成果への影響について聞くと、58.9%が「著しく棄損している」「棄損している」と回答した。
ステークホルダーとの連携において具体的に生じている問題は、「情報やデータが十分に共有できていない/共有されていない」(40.3%)が最も多く、「コミュニケーションに遠慮があり、本音で話すことができていない」(34.6%)が続いた。コミュニケーションの質を問題点として挙げる回答者が多くなっている。
ステークホルダーとの連携不全の原因は、「連携に問題が存在しているという認識が浸透していない」(32.7%)が最も多かった。次いで「横断的な連携をとることに対して慣習的な遠慮がある」(30.9%)となった。
ステークホルダーとの連携を難しくしている近年の動向について聞くと、38.7%が「コロナ禍を契機としたコミュニケーションのリモート化」と答えた。