JR四国は14日、乗務員(運転士・車掌)による車いす利用者の列車乗降のサポートを試行実施すると発表した。現在、車いす利用者が駅係員不在の駅を利用する場合、本人から連絡を受けた駅から駅係員を手配し、列車乗降のサポートをしている。

  • 鳴門駅など鳴門線各駅で乗務員による車いす利用者の列車乗降のサポートを試行する(写真は2014年撮影)

今回の試行実施では、車いす利用者から事前の連絡がない場合でもスムーズに列車を利用してもらえるよう、運転士・車掌が列車乗降をサポートするという。

対象となる駅は、鳴門線の鳴門駅、撫養駅、金比羅前駅、教会前駅、立道駅、阿波大谷駅。ただし、対象駅相互間での利用に限定される。鳴門駅の営業時間内は、駅係員が乗降をサポートする。試行実施の期間は12月20日から「当面の間」とされている。

なお、乗務員によるサポートは列車の乗降に限られ、乗車前・降車後の駅出入口からホーム間は車いす利用者自身で移動する必要がある。試行実施期間中も事前に連絡を受けた場合、これまで通り駅係員が出向いて乗降の手伝いを行うとのこと。