U-22プログラミング・コンテスト実行委員会は、11月27日に行われた最終審査会において、入選16作品を審査し、経済産業大臣賞をはじめとする各賞を決定した。

  • 経済産業大臣受賞者と賞近山審査委員長

2019年以来、3年ぶりに制作者本人が現地会場に集結して開催された「U-22プログラミング・コンテスト2022」。それぞれのオリジナル作品について、審査員を目の前に個性的なプレゼンテーションを披露した。会場内は感嘆の声と笑いにあふれ、リアル開催ならではの和やかなムードの中、進行した。

今回の受賞作品の特徴は「技術力」。オリジナル言語、自作ゲームエンジンだけでなく、オリジナル言語で制作したゲームや、オンラインパーティーアクションゲームのデモに果敢にも挑戦した作品など、「U-22」の特徴が集約された年となった。

経済産業大臣賞に選ばれたのは4作品。経済産業大臣賞<総合>に選ばれたのは、ノードを組み合わせて作るビジュアルプログラミング言語「Nf7」(米丸 賜喜)だった。

経済産業大臣賞<テクノロジー>には、学内のチームにおけるゲーム制作中の課題を背景とした自作ゲームエンジン「ButiEngine」(竹渕 高樹/日本工学院専門学校)、経済産業大臣賞<アイデア>は、プログラマー用だけでなく、学習サポートツールとしての可能性も高い自作言語パズルゲーム「Interplayer」(町田 射空/苫小牧工業高等専門学校)が選ばれた。

経済産業大臣賞<プロダクト>は、大臣賞受賞作品のうち、唯一既存のゲームエンジンを使用しているものの、開発環境原理と仕様をきちんと理解し、ユーザの操作性を考慮して制作されたゲーム「不思議なおもちゃとパズルの世界」(SUNGCC/専門学校サンテクノカレッジ)が受賞した。

経済産業大臣賞の受賞者には、表彰状、トロフィーに、副賞50万円が贈られる。

経済産業省商務情報政策局長賞のテクノロジー部門には、ベース自動耳コピAI「TabHaBass」(真家 彩人/東京大学)と、「SCRAMBLE BALL」(チーム スクランブル/国際情報工科自動車大学校)が選ばれた。

アイデア部門には「純粋関数型プログラミング言語 Plato」(柏木 力哉/慶應義塾大学)、「じゃんけん鬼 オンライン(洲加本 倖太郎/海星中学校)、プロダクト部門には「Sapphire」(/奥澤 慈仁/釧路工業高等専門学校)、「THE ESCAPE」(久世 康晴/河原電子ビジネス専門学校)が選ばれた。

そのほか、スポンサー賞、SAJ賞、視聴者賞の受賞者も発表された。

  • 受賞者記念撮影