櫻坂46 新キャプテン・松田里奈、グループのムードメーカーがもたらす新たな可能性

欅坂46と櫻坂46と合わせて約6年もの間キャプテンを務めてきた菅井友香の卒業に伴って、11月10日に新キャプテンに就任した松田里奈。個性が強いとされる2期生の中で当初からグループを牽引してきた彼女は、ラジオやテレビを通じてグループの魅力を発信する立場を引き受けてきた。これまでの活躍を振り返るとともに菅井から引き継がれたキャプテンシーを紐解いていく。

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菅井の卒業発表があったのは今年の8月22日。2017年1月にキャプテンに就任してから、グループの改名や主要メンバーの相次ぐ卒業など、難しい状況を経験しながらもキャプテンとしてグループを守り続けてきた。そんな菅井は決して自らが引っ張っていくようなタイプでもなく、どちらかというと少しばかりおっとりした性格で、メンバーやファンからも愛されるキャプテンだった。そんな菅井を副キャプテンとして側で支えてきたのが松田里奈である。

松田は元銀行員という異色の経歴の持ち主。アイドル活動が初めての社会経験が多いなかで、松田は高校卒業後に銀行員として働いていた。だが、姉に勧められて「坂道合同新規メンバー募集オーディション」に応募し欅坂46の2期生として加入した経緯がある。

松田にとって大きな転機となったのが、それまで副キャプテンを務めていた守屋茜に代わってグループの副キャプテンに抜擢されたことだ。欅坂46から櫻坂46に改名し、グループは1期生と2期生の融合を打ち出していた。となると、経験豊富な1期生ではなく、2期生でリーダポジションを担っていた松田が選ばれるのは自然な流れだった。当時のファンの反応を見ても、守屋が副キャプテンを離れることへの驚きはあったものの、松田の就任には好意的な声が寄せられていた。松田は当時のブログで「2期生の私だからこそできる事をやっていきたいです!」と2期生らしさを念頭に意気込みを語っており、松田が副キャプテンに就任した2年ほどで、1期生と2期生が同じ目標に向かって一致団結している雰囲気が外側からも伝わってきた。

松田といえば明るくて元気ハツラツというイメージも強く、冠番組では誰よりもスタジオを盛り上げようと頑張るし、時にはメンバーを立たせるような発言も多い。そうした松田の姿勢がグループの結束にも繋がっていたように思う。『欅って、書けない?』(テレビ東京系)に初めて登場した際には、特技のお札早数え対決で縦読みが苦手なのにも関わらず、縦読みで数え始めてしまうというポンコツぶりを露呈。『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)のクイズ企画では勢いあまって空回りしてしまい、MCの土田晃之からイジられるなど、グループのムードメーカーとして活躍している。

グループのムードメーカーとしての役割を引き受けている松田に対して、前キャプテンの菅井はこう語っている。

「私からするとまつり(松田)は、常に他のメンバーがまつりの前向きさを見て、自分も鼓舞されているんじゃないかなと、いつも思っていて。朝の情報番組や夜のラジオ生放送とか、大変なスケジュールなのに、ちゃんと自分の気持ちをコントロールできて、朝も元気に楽屋に入ってきてくれるから、いてくれるだけで現場がすごく明るく回る、貴重な存在だと思っているよ」

※櫻坂46 菅井友香 卒業写真集『大切なもの』(集英社)より

ライブのMCでは菅井に変わって回し役を務めることも多い松田は、持ち前のコミュニケーション能力の高さで、明るく面白い場を作り上げている。そんな松田に菅井は大きな信頼を寄せていた。菅井は「まつりが副キャプテンになってから、ライブのMCの負担が減ったことがすごくありがたくて。まつりのほうから『これ、どう思いますか?』とか真剣にMCのことを考えてくれて、いつもライブの前に感動しているんだよ」と卒業写真集の中で語っている。当初は課題とされていた櫻坂46のMC力の向上には菅井と松田、2人による功績によるものが大きい。

このようにムードメーカーとして場を盛り上げることも多い松田だが、本人は自分自身について「普通の人間なんです。(中略)他の人と違ったところがなくて、面白味のない人間だなって思います。だからこそ、素で勝負したいんです」と語っており、だからこそ個性溢れるグループのリーダーを任されるのだろうし、『THE TIME,』(TBS系)や『レコメン!』(文化放送)でも見せている等身大の姿勢が共演者から愛されている理由なのだろう。

常に明るくグループを照らし、等身大の姿で楽しませてくれている松田。菅井との対談で、松田は理想のキャプテン像について、「私にとっては、それこそ菅井さんが理想。菅井さんは大事な場面での言葉選びだったり、そのときに聞きたい、欲しい言葉を伝えるのがすごくお上手で、そういうところがグループとしても心強いし、代弁する力がある方ってすごくキャプテンに向いていると思うんです」と語っている。松田は副キャプテンとして菅井の背中をずっと見てきた。そうした菅井のリーダーシップのあり方は松田がこれから引き継いでくれるはずだ。

加えて、松田は「グループのことをちゃんと客観的に見ることができて、グループの士気を高められる人」への憧れを明かしていた。これから新たに3期生が加入も控えており、グループは大きな岐路に立たされている。菅井がこれまで築き上げてきたエッセンスは踏襲しつつ、松田らしいキャプテン像で、新しい櫻坂46を作り上げていってほしい。

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