カチャカチャ、カキーン、チャキッ…テレビやアニメ、そしてゲームでもしばしば耳にする刀と刀が交わる音。いったいどうやって作っているのでしょうか。ゲームに楽曲や音響を提供していることで有名なTECHNOuchi(テクノウチ)さんの投稿から、その音づくりの一端を垣間見ることができます。

音響効果刀、実物初めて見た。

  • (Twitter TECHNOuchi a.k.a. missingsoul/Mr.YT 33th@TECHNOuchi より引用)

この刀のような道具は音響効果刀。2つの刀をぶつけたり、コスったりすることで刀剣での戦闘シーンにおける様々な効果音が生み出されます。特にこの新モデルは刀の部位により摩擦係数を変えることで、よりバラエティに富んだ音を出せるそうです。音響効果刀の研究開発者は音響クリエイターの北田雅也さん。製造者は鉄職人の岸晃一郎さん。

ちなみにこの新型ライトモデルは1本3万3000円(税込・送料込)で購入できるそうです。さて、投稿者のTECHNOuchiさんもこの音響効果刀を初めて見て新鮮な感動を味わっていたようですが、フォロワーたちも同様だったようで…

「私も初めて知りました。なんかすごい…」「かっこいい……凄」「So cool! 」「これ、欲しくなりますよね! 」「目つぶって聞くと見える、、、!! 」「目覚めるぜ 俺の厨二魂」「なおお〜すげぇ! 映画とか時代劇で聞く音だ! 」などなど。今回の投稿者であるTECHNOuchiさんにお話を伺いました。

■TECHNOuchiさんに聞く

……どんな目的があってこの道具を使うことになったのでしょうか。

今回実物を見せていただく機会があり、投稿させていただきました。豪さんは結構こういったものを使って効果音素材の生収録を行っています。

……初めてこの音響効果刀 を使ってみた感想は?

鉄だからか想像より重く感じました。自分はDENIXというメーカーの模造刀はいくつか持っているのですが、観賞用なだけに剣と剣をこすったりぶつけても音響効果刀のようにキレイな音は出ません。さすが、歳月を掛けて研究開発(研究費200万円だそうです)された音響効果専用の刀は違うな…と感じました。

……音楽を中心にゲームの音づくりに携わられているということですが、ゲームの効果音で大切なことは?

アニメや映画など時間軸が予め決まっているものと違い僕がいつも作っているゲームの効果音はプレイヤーの操作次第で効果音が鳴るタイミングも場所も変わりますし制作過程もかなり違って来ます。また現実に存在しないものの音(カーソルの移動や決定、レーザービーム音、1UP音、モンスターの咆哮などなど)も作る必要があります。

ここら辺は話しだすと長くなるので割愛しますが、効果音を作るのに限らず何かを生み出す仕事をしている人全般なのかもですがおそらく空想力が1番大切なんじゃないかな? と思ってます。

▼音響効果刀、実物初めて見た。