舞台『キングダム』三浦宏規、高野洸らが魅せる「Wキャストの醍醐味」

累計発行部数9200万部突破の超人気コミック『キングダム』が舞台化、今年の舞台『千と千尋の神隠し』世界初演が大きな話題を呼んだ帝国劇場で初披露される。

時は紀元前、春秋戦国時代。未だ一度も統一されたことのない苛烈な戦乱の中にある中国を舞台に戦災孤児の少年・信とその玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・エイ政。2人の少年が時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す。

今回Wキャストで舞台に挑む、信役の三浦宏規さんと高野洸さん、エイ政・漂役の小関裕太さんと牧島輝さん、成キョウ役の鈴木大河さん(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)と神里優希さんに、それぞれの意気込みを語ってもらった。

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――『キングダム』という作品の印象、その面白さについてどう感じていらっしゃいますか。

三浦宏規(信役) やはり物語の壮大さに惹かれますね。信の目線で原作コミックを読み進めましたが、誰もがハラハラドキドキしながら信と一緒に中華統一を目指す感覚を味わえる作品です。

高野洸(信役) まず映画を観て、しのぎを削る春秋戦国時代を描いたすごく熱い作品だと思っていました。その後読んだ原作コミックも面白くて、すごいスピードで読んでしまいました。

小関裕太(エイ政・漂役) 舞台に向けて読み始めたんですが、バーッと一気に最新巻まで読み進めてしまったくらいに面白い作品です。驚きがたくさん詰め込まれていて、中でも僕は知略の部分に惹かれました。戦いをいろんな方向から見る視点は、お芝居での演技に通じる部分があるのかもしれませんね。

牧島輝(エイ政・漂役) 物語は信が大将軍になっている姿から始まっているので、信は死なないって分かってるんですが、めちゃめちゃハラハラドキドキするんですよ! いろんな人と出会って、どんどん強くなっていく信の姿を見ていくのがすごく面白かったです。

鈴木大河(成キョウ役) 登場人物の個性や言葉がそのまま史実に繋がっていく構成力や、史実の余白から想像を膨らませてマンガならではの展開を楽しめるのが『キングダム』の面白い部分です。

神里優希(成キョウ役) 出演のお話をいただいて原作コミックを読んで、男の友情や戦いなど常にワクワクする展開に改めて魅力を感じました。成キョウ役に決まった時は本当に驚いて、「こんな嫌な奴を僕が演じるんだ……」っていう不安もあったんです(笑)。でも、今は楽しみの方が大きくて、精一杯頑張りたいと思います。

――それぞれ演じる役柄の印象と、魅力を感じたポイントについてお聞かせください。

三浦 信の一番の原動力としては「大将軍になりたい」っていう思いは勿論なんですが、かけがえのない親友だった漂を目の前で亡くしたショックがすごく大きかったりするんですよね。漂の存在があるからこそ、どんな大変な時も信は乗り越えていけると思うんですね。

性格なんかは全く違うんですが、無鉄砲で自分の思うところに突っ込んでいくところは、小さい頃から舞台が好きで何も考えず東京に独りで出てきた自分とリンクするところがあるんじゃないかと。

高野 信は思ったことをすぐ言っちゃうような素直さや、真っ直ぐ突き進んでいくキャラクターです。内に秘めた人間力や、例え敵でも罪のない人は殺さない、一緒に付いていきたくなるような存在でもある。そんなカッコよさって、演じる上ですごくハードルが高いですね。

小関 エイ政と漂は、共通してすごくミステリアスな人物ですね。彼が信にとってどういう存在なのか、考えることは多い気がしています。演じる上で余白があるキャラクターなので、すごく作りがいがあるなとも思いました。

政も「国の統一」という当時としては現実味の無い夢をどうして自身の信念としたのか、その思いをこれから読み解いていくのが楽しみです。

牧島 漂が出てくるのは本当に短いシーンなんですが、「現実にいたら好きになっちゃうな」と思える魅力的なキャラクターです。

エイ政は大きく感情を表に出すことはないですけれど、彼の中ではいろんなものが渦巻いていますよね。「中華統一」という大きな夢を抱えて常に戦い続けているところに憧れを感じます。

鈴木 成キョウは多分読者が最初に嫌いになるキャラクターだと思うんです。僕も本当に嫌いでしたから……今はメチャメチャ好きなんですけど(笑)。

でも逆に考えたら、成キョウがいなければ『キングダム』の物語は始まらなかったという大事なキャラクターでもあります。「何だ、アイツ!」と思ってもらえる表現が出来るように頑張りたいと思います。

神里 成キョウはとにかく性格が悪いです(笑)。でも、きっと彼にも寂しい部分もあるんだろうなとも思うんです。純血の王族の血をひいていながら王になれないのは、やっぱり悔しいことだと思いますし……そんなところに共感しつつも、舞台上ではしっかりと性格悪く、嫌われるように頑張りたいと思います(笑)。

――本公演で帝劇の舞台に立つことへの思いをお聞かせください。

三浦 先日のニュース(帝劇は建て替えのため2025年に一時閉館される)でも大きな反響があったことから、たくさんの方に愛された劇場だということを改めて感じました。これまでたくさんの先輩たちが歩んできた劇場の長い歩みの中で、『キングダム』という作品を新しい人たちと作ることに身が引き締まる思いでいっぱいです。

この前に、『千と千尋の神隠し』の座長である(上白石)萌音ちゃんと(橋本)環奈ちゃんの姿を間近に見ながら帝国劇場の舞台で立てたことはすごく貴重な経験になりました。そこで学んだことを今回も活かしながら、(高野)洸と共に頑張っていきたいなって思います。

高野 本当に憧れていた場所だったので、帝劇初出演・帝劇初主演を僕にしか出せない色、そして新しい風を吹かせるぐらいの意気込みでやれたらと思います。せっかく戦友の(三浦)宏規と立てる舞台ですし、成功させたいですね。

小関 演劇をやってる人にとって一度は(舞台に)立ちたいと思う劇場です。それだけに、形が変わる前に立てることはすごく嬉しいですね。

『キングダム』はすごく期待値が高い作品で大変な日々が待っていると思うんです。でも劇場に染み込んだ汗や涙、笑い、拍手の反響音……そういうものが自分の力になってくれたら嬉しいですね。

牧島 役者を志す前から知ってましたし、その存在感はすごいものがあります。ここからまた先の未来で僕たちのことを思い出してもらえる、劇場の歴史の1ページを作れるような作品になったらいいな、と。

鈴木 『JOHNNYS' World -ジャニーズ・ワールド-』という舞台で、Hey! Say! JUMPさんたちの後ろで踊らさせてもらっていました。当時は中学生だったので帝国劇場に立たせてもらえる重みや有難さをなかなか実感することが出来ませんでしたが、いざこうして『キングダム』という大きな作品で一人のキャストとして立たせていただけることに、すごく背筋が伸びる思いでいます。

113年の歴史の重みを感じながら、この作品を一生懸命作っていきたいと思います。

神里 確かミュージカル『エリザベート』で初めて帝国劇場で作品を観たのですが、その時「僕もいつかあのステージに立ちたい!」と思いました。今回この『キングダム』で帝国劇場に立つことができて、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。本当に一瞬一瞬を大事にして、劇場に通いたいなと思います。

――最後に信役のお二人に、Wキャストで演じられるこの舞台の面白さ、楽しさをお客さんに伝えていただきたいです。

三浦 小関君と牧島君それぞれの演技の違いで、それを受ける僕の演技プランも変わっていきます。その違いはミュージカルより色濃く出ると思いますので、いろんな組み合わせを観ていただいて、Wキャストの面白さや醍醐味を感じてもらえたら嬉しいです。

高野 僕はWキャストをやらせてもらうのが初めてなので、すごく学ぶことも多いと思いますし、新鮮な楽しみがあります。何通りもある組み合わせにはそこでしか生まれないものがきっとあって、それを間近で見られるのはすごく貴重な経験になるはずですので、いろいろ教えてもらおうと思います……宏規に。

三浦 えー!?(笑)

高野 Wキャストの達人なので。

三浦 一緒に頑張りましょう!