――井之脇さんと余さんは、香取さんと共演していかがでしたか?

井之脇:僕は1995年生まれで、香取さんがお仕事を始められたのが1988年。僕が生まれたときにすでにテレビに出演されていたので、「自分が見ていた人だ!」と身構えてしまうところがありました。でも、フランクに接していただけたので、僕も気負うことなくお話しすることができて、いろいろ話せる関係になれたらいいなと思いました。

:香取さんってすごく不思議な、言葉ではなんとも言えない、こんな人会ったことがないという感じがします。すごく優しくて、裏表もなくて飾らないし、いけそうなんだけどいけない何かが……隠しきれてないオーラがあるのかなと。「慎吾ちゃ~ん!」って言いたいのに、そんなの恐れ多くてできないってなるんです(笑)

香取:言ってくださいよ!

――演技面に関しても共演の感想をお聞かせください。

井之脇:若槻が涙を流すシーンで、何回も撮影したのですが、毎回香取さんが真摯にお芝居に付き合ってくださいました。香取さんの声が本当に素敵だなと思って。台本に書かれているものが香取さんの体を通して声になって出てきたときに台本以上の深みを感じたんです。なので、泣こうとしたわけではなく、泣かせてもらいました。

:この作品は、作らないというか、本当にその人になるという、リアルな感覚が求められて、ちょっとでも余計なことをすると監督が見抜くんです。香取さんは監督が求めていた、信じられるリアリティのある演技をされていて、いつ芝居をしているのかわからない感じでした。

――ホームセンターでの3人のシーンの感想や意識していたことを教えてください。

:3人でデスノートを見るシーンは、初日だったのでドキドキしました。

香取:最初にデスノートを見せてくれるところは、監督が余さんの椅子の動きを細かく指示していましたよね。

:もっと速く動けませんかって(笑)。お弁当をたくさん食べないといけなかったから申し訳ないなって。そういう細かいところをジタバタやっていました。

井之脇:喫煙所のシーンのときは、横に控え室があって、そこでお話しましたよね。少しでしたが。

:これだけ違う世代の3人が一緒で、もっといろいろお話したいなと思いました。

香取:最近はコロナで離れていないといけないし、マスクで顔もあまり見えないし。作品としても、みんなで一つになって何か一緒にやるものだと、本番以外もそのテンションで話せますが、今回は3人バラバラな気持ちの役だったので。

:喫煙所のシーンは、ZIPPO(ジッポー)をかっこよくつけてくれって監督に言われて、それを頑張ったことも印象に残っています。

――余さんは動きに関していろいろリクエストされていたんですね。香取さんと井之脇さんは、苦労したことなどありますか?

香取:何だろう……。

:商品の名前を覚えるのが大変そうでしたよね。よくこんなの覚えられるなって思いました。

香取:覚えてはないですよ。雰囲気で。

井之脇:でもNG出してないですよね。

――香取さんは記憶力がすごいのでしょうか。

香取:でもすぐ忘れますから(笑)