子育てで学ぶこと、感じること。「農家ご飯」

私の家は代々続く昔からの農家でしたが、兼業農家で父と母は働きに出ていました。しかし私が大学を卒業するタイミングで父は早期退職して農業に転向、私たちの健康のためにより良いものを食べさせたいと無農薬、無化学肥料での米栽培を一から勉強し、有機認定も取得した米農家となりました。元教師の母は定年退職後に趣味のひとつとして畑をするようになり、食卓には四季折々のたくさんの種類の野菜が畑に並びます。そのため、有り難いことに私たちは毎日、目の前の畑で野菜を取ってそのまま夕飯にするという環境に身をおいています。

もともと私は料理が得意ではありませんでしたが、子どもができたことと、ステイホームな環境が相まって、消費に困るほどの野菜を楽しくおいしく料理してみようと試行錯誤するうち、すっかり料理にハマりました。畑には野菜はもちろん、果樹やハーブ、香味野菜もひと通りあります。梅、すだち、ゆず、柿、みかん、ブルーベリー、ぶどう、栗、ふきのとう、せり、みょうが、山椒、よもぎ、菜の花、ふき、ニラ、こんにゃく、紫蘇、ミントなどなど…。それら旬のものを収穫して食べることで、巡りゆく季節を五感すべてでフルに感じ、それらを子どもと一緒にできること、一緒に喜べることに幸せを感じています。