「お盆」ヘッダー

カレンダーを見ると「○○の日」と書いてあり、その日が何かの記念日になっていると気が付くことがあります。何かの日だと知るだけで、ちょっと今日が特別に感じて何かしたくなるもの。そんなときは、記念日に関係したマンガを読んでみるのはどうでしょう。本日8月13日から16日までは「お盆」。あの世とこの世が繋がる、この時期ならではの不思議な出来事を描いたマンガをご紹介します。

文・構成 / コミックナタリー編集部

スケラッコ「盆の国」(リイド社)

終わらない8月15日!「ずっとお盆のままなら」という少女の願いが現実に

お盆にだけ帰ってくるご先祖様の霊・おしょらいさんの姿を見ることができる女子中学生・秋。おじいちゃんも、猫のしじみも、雷に打たれて死んだ同級生の新見くんも、こっちの世界にいられるのは明日8月16日の送り火まで。おしょらいさんで溢れかえる町の景色は見ていて楽しいし、ケンカしてしまった友達と新学期に顔を合わせるのは気まずいし──「お盆はええなあ」「もうずっとお盆のままならええのに」と都合のいいことを考える秋。そんな彼女の妄想が現実のものに!? 8月15日を繰り返し、終わらないお盆を過ごす少女のひと夏の冒険譚!

「盆の国」 - トーチweb

柿沼こうた「ゆうれい色の日常」(ヒーローズ)

死んだ姉が戻ってきたら、うれしいけれども邪魔でもあり……?

「アパートの前が広いので」と、思いつきでお盆の真似事をやってみる女子大生。すると本当に死んだ姉の幽霊が現れ、2人は久々の再会を喜ぶが、何日もいっしょに過ごせば会いたかった姉でも邪魔に思えてくるもので……。どこにでもいる普通の人と幽霊のささやかな出来事を描くショートオムニバス「ゆうれい色の日常」第5話「お盆」は、Webマンガサイト・コミプレで無料公開中。

「ゆうれい色の日常」第5話「お盆」 - コミプレ

紺野アキラ「混線中」(小学館)

「家の前でお祭りやってる!」インターホンの音に誘われた兄は……

インターホンで外の音を聞くのが趣味という、変わった兄を持つ妹。ある日「家の前でお祭りをやってる!」と兄が驚きの声をあげ、妹がインターホンに耳を付けるとたしかにそこからはお祭りの音が聞こえる。しかしドアを開けて見ても外でお祭りなどやっているわけはなく……。家のインターホンがどこかと“混線”してしまった兄妹を描く、お盆の夜の不思議な物語「混線中」。同作はゲッサン2019年9月号(小学館)に掲載された7ページの読み切りだが、作者がTwitterに再掲しており全ページを読むことができる。

「混線中」(再掲)- 紺野アキラ(@conno_33)|Twitter