公園のベンチが「かまど」に変わる!? 都内に58ヵ所ある「防災公園」その役割とは?
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。8月6日(土)の放送では「防災公園」について取り上げました。

※写真はイメージです

あなたは「防災公園」という言葉を耳にしたことはありますか? 防災公園とは、避難場所や活動拠点に指定されていて、災害時に役立つさまざまな機能を兼ね備えた公園のことを指します。震災からあなたの命を守ってくれる重要な場所です。特に人口の多い都市部に作られており、普段は都市公園や緑地として利用されています。

都内には、都立公園58ヵ所が避難場所となっており、地域の公園が防災公園としての役割を果たすためには、次のことが求められます。

① 災害時に使える設備や必需品が備えられている。

② 耐震・不燃・高台にあるなど、災害に強い設計である。

③ 避難路や避難地として位置づけられている。

地域の避難場所としての役割はもちろん、自衛隊や消防などの救助や支援の活動拠点となることも重要な役割の1つです。それでは、具体的にどんな機能が備えられているのでしょうか?

◆公園のベンチが収納に?

防災公園のベンチは下の部分が収納になっています。そのなかには、非常用トイレ、パーゴラテント、土のう、工具など災害時に使用するものが収納されていて、もしものときにすぐに取り出せて使用することができます。

また、ベンチの座面を取り外すと“かまど”になるタイプのものも。そこで料理をしたり、冬には暖を取れたりさまざまな役割を果たしてくれます。そして、災害に欠かせない“水”も防災公園の貯水槽に備えられています。生活で利用する水をためた貯水槽は、公園の地下にあることが多いです。

◆“防災パーゴラ”とは?

防災パーゴラというものをご存知でしょうか? パーゴラとは、木材で組んだ棚のようなもので、公園や軒先などで植物を絡ませるのに使います。通常は訪れた人の日よけなどとして使用されていますが、災害時には、まわりにテントを張って雨風をしのいだり、救護場所としても使用できるようになっています。

◆水や電気がなくても使える“トイレ”

災害時に避難してから最も困ることの1つがトイレではないでしょうか。給水や電気などのインフラが寸断された場合でも利用できるのが“マンホールトイレ”です。このトイレは、下水管までの取り付け管に沿ってマンホールを設置して、災害時にはマンホールのフタをはずして便器を取り付け、他人から見られないようにテントを張って使用します。

ほかにも、停電した場合はソーラー発電によって公園灯を照灯することができ、この灯りを目印に避難場所を特定することができます。このようなさまざまな設備に加えて、救助用ヘリが着陸できるヘリポートを備えている防災公園も多くあります。あなたの家の近くに防災公園があるか、一度確認をしてみてください。

また、防災公園は広大な敷地と豊かな自然を感じることができます。お子さんの夏休みを利用して、散歩や運動をしながら公園内のことを調べてみるのも良いかもしれません。日常的に防災公園を利用しながら、いざというときに備えましょう。

<番組概要>

番組名:防災FRONT LINE

放送日時:毎週土曜 8:25~8:30

パーソナリティ:手島千尋

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/