待望の国内仕様車の概要を公開、先行予約は9月スタート!


7月14日にティザーサイトが開設されたことで、間違いなく国内発売が近づいてきた新型「ZR-V」。
詳細スペックは不明だが、スポーティなスタイリングや適度なサイズ、最新パワートレーンの搭載など、ヴェゼルとは明らかに違った魅力が与えられる。
この秋の注目モデルになるのは間違いないだろう。



●文:月刊自家用車編集部


HONDA 新型SUV『ZR-V』




スポーティを売りとする
ミドル級SUV
 北米仕様のHR-Vを国内基準で換算した車体寸法は全長4570㎜、全幅1840㎜、全高1615㎜となる。ヴェゼルより一回り大きく、CR-Vより多少コンパクト。車格設定も相応だが、キャラ的には3列シート仕様までラインナップし実用性も売り物したCR-Vに対して、スポーティ志向を高めたモデルがZR-Vと言えそうだ。
 しかし、実用性を犠牲にスポーティなキャラを強化したわけではない。キャビンからリヤエンドのデザインを見ても分かるようにクーペ的な趣を得るための無理はない。荷室サイズはCR-Vの2列シート仕様より狭いものの、後席使用時の荷室容量はヴェゼルと同等と思われる。ただし、ヴェゼルの積載性の良さは多才な後席格納機能による部分も大きい。北米仕様によるとZR-Vの後席格納は単純なバックレスト前倒式。ファミリー&レジャーに対応できるが、アピールポイントとするほどの実用性はないと見るのが妥当だろう。

最新パワートレーンを採用
ホンダらしい走りに期待
 走行ハードウェアはシビックベースになり、2ℓのe:HEVと1.5ℓターボ/CVTが用意される。スポーティなキャラからすれば性能面はシビックにかなり近いと考えていい。また、e:HEVとガソリン車の車種構成上の関係がCR-Vのように同等となるか、ヴェゼルのように上下設定になるかも気になるところだ。
 4WDシステムは北米仕様やCR-Vの例からすれば、ZR-Vも後輪へのトルク配分を多板クラッチで制御する機械式電子制御型を採用すると予想できる。
 SUVの大径タイヤを収めるためか、ホイールベースはシビックより短縮されているが、サスはフロントにストラット、リヤにマルチリンク式を採用。全車にストラット/トーションビームを採用したヴェゼルとハードウェア面で車格の違いを示すポイントといえる。
 適応用途には影響しないのだが、ホンダ車の中でも、あるいはミドルSUVとしてZR-Vの存在感を示す第一の要点になりそうなのが外観デザイン、とくにフロントマスクだ。公開された国内仕様車の外観を見れば瞭然だが、ハイブリッドコンパクトクーペとして好評を得たCR-ZをSUV用に仕立て直したような趣がある。ヴェゼル的でもCR-V的でも、あるいはシビック、アコード的でもない。
 北米仕様の車名「HR-V」は、1998年に誕生しSUVスペシャリティの先駆けとなったモデル。カテゴリー違いとはいえCR-Zのコンセプトを継承したSUVとするならZR-Vの車名のほうが納得できる。スペシャリティな味わいとSUVの踏破性や実用性の融合こそZR-Vの見所といえるだろう。








フロントグリルは周囲の形状と連続性を持たせたバーチカル(垂直)グリルを採用。海外仕様とは違ったフェイスマスクを手に入れている。




ダッシュボード中央にナビモニターを配置。左から中央に繋がるハニカムパネルなど、シビックと共通の造形も見られるが、パネルの絞り込みは若干異なる。