日本証券業協会は7月20日、NISA口座開設・利用状況調査(2022年3月31日現在)の結果を発表した。それによると、2022年3月末の証券会社のNISA総口座数は1,120万口座となり、2021年末(1,108万口座)と比べて1.1%増加した。

年代別の口座数、20~30代が最多

  • 証券会社におけるNISA口座数の推移(出典:日本証券業協会Webサイト)

内訳は、つみたてNISA口座数が2021年末比16.8%増の396万口座、一般NISA口座数が同5.8%減の725万口座。一般NISA口座は、番号未告知者の残高の少ない勘定未設定口座が2022年1月1日をもって製法に従い廃止され減少したが、2022年1~3月に11万口座が新たに開設されたという。

年代別のNISA(一般・つみたて)口座数をみると、20~30代が329万口座と最も多く、2021年末(300万口座)と比べて9.7%増加した。20~30代では、つみたてNISA口座数が占める割合(67.5%)が他の年代よりも大きいことから、同調査では「つみたてNISAの普及が若い世代のNISA口座数の増加に寄与していると考えられる」と分析している。

2022年勘定におけるつみたてNISA口座での買付額は2022年3月末時点で1,912億円。累計買付額は1兆1,704億円で、2021年末から19.5%増加した。一般NISA口座での買付額は1兆4,649億円。累計買付額は18兆6,792億円で、 2021年末から8.5%増加した。

年代別のNISA(一般・つみたて)新規買付額が最も大きいのは、20~30代の2,725億円で、2021年3月末(2,111億円)から29.1%増加した。