俳優の坂口健太郎が、あす2日放送のテレビ朝日系ドキュメンタリー番組『テレメンタリー2022』(毎週土曜4:50 ~※地域により異なる)でナレーションを務める。

坂口健太郎

今回は東日本放送の制作で『うちのセンセイ ― 元東大病院医師のつくる道 ―』を放送。宮城・登米市で在宅診療に取り組む元東大病院医師・田上佑輔さんの姿を追う。田上さんはNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21年)の人気キャラクター“菅波光太朗”のモデルとなった人物でもあり、今回、同ドラマで菅波を演じた坂口がナレーションを担当することに。

人口約7万5000人、宮城県北部の登米市にある“やまと在宅診療所登米”で院長を務めている田上さんは、宮城、岩手、神奈川で7つの診療所を運営する医療法人の理事長でもある。かつては東大病院の腫瘍外科医として将来を嘱望されていたが、2011年の東日本大震災をきっかけに地域医療に目を向けることに。当時医療ボランティアとして沿岸部の避難所に駆けつけ、その後登米市で市民病院の休日の宿直を担当。宮城と東京を行き来する中で、“かかりつけ医”の重要性に気づいたという。

東大病院を辞め、32歳で在宅診療専門の診療所を開設し、在宅診療の現場へ。“少人数の医師が、地方に移り住み、地域医療を担う”というイメージがある地方での在宅診療だが、田上さんは複数の医師によるチーム制を打ち出し、医師が都市部と地方を行き来しながら診療するという仕組みを通して、地方の医師不足の解消を目指す。医師たちは、看護師やアシスタント、IT機器の助けを借り、それぞれのライフスタイルにあわせて働いている。在宅診療に取り組んで9年。田上さんは医師と患者が出会い、ともに新たな道を見つける、そんな地域医療を届けたい、と考える。そしてその活動は全国の自治体から熱い注目を集めている。

昨年『おかえりモネ』で坂口が演じた若手医師・菅波のモデルとなったことでも大きな話題を呼んだ田上さんは、同ドラマでは医事考証も手がけた。今回、その縁から坂口へ東日本放送スタッフがナレーションをオファーしたところ、快諾。ぬくもりあふれる穏やかな声で、田上さんの軌跡と奮闘、そして地域医療の課題を伝えている。

収録を終えた坂口は「田上先生が今まで培ってきたことを、声を吹き込むという形で参加させていただけたこと、とても光栄に思います。地域医療と人々を繋ぐ田上先生の生き様を感じてもらえたら嬉しいなと思います」と、今回のナレーションにこめた思いを語った。