メイド服で接客&施術、秋葉原で「萌え歯医者」開業したオタク院長の意外な狙いとは

7月1日に東京・秋葉原に「萌え歯医者」アキバ歯科がオープンする(現在は仮営業中)。制服はコンカフェ仕込みのメイド服で、接客から施術までやわらかく患者を迎えてくれるとのことだ。しかし、ただ秋葉原という土地柄でウケを狙っただけのものではない。自身もこの街に足しげく通ったオタクで「歯医者が苦手な人にこそ来てほしい」という湯川譲治院長に勝算を聞いた。

【写真】「衣装が可愛いからで来てくれるのもOK」メイド服で接客&施術中の様子【11点】

アキバ歯科は秋葉原は外神田4丁目の小木曽ビル2階にオープンする。JR秋葉原駅からは徒歩5分、銀座線末広町駅からも徒歩2分と至近の立地だ。診察時間は火・水を除く毎週14時から23時の間で、土日も開診して仕事帰りのサラリーマンにも近隣の住民にも便利な日時になった。

湯川譲治院長もやはり、秋葉原に通って数十年のオタク。「まずゲームが好きで、中学生くらいから秋葉原に通っていて。同人ショップにも通いましたし、アニメ・コスプレと趣味の幅も広げていきましたね。カメラも趣味でコスプレ撮影、そして最近はコンカフェにもハマってしまいまして(笑)」という充実のホビーライフからアキバ歯科のアイデアが浮かんだが、「萌え」だけがこの歯科のアピールポイントではない。

「歯科恐怖症という、歯医者に行くのが怖いという人たちがいます。僕はこの歯科を開業する前、麻酔科医をしていたことがあるのですが、そういった患者さんに会ってきました。歯医者って大人になってもどうしても『痛い』『怖い』『怒られる』って足踏みしてしまう人がいるんですね。だからそういう人達が来やすい雰囲気づくりとしての制服だったり、店内のデザインだったりするんです」

制服は事情をよく知り、服のデザインを手がけたこともあるコスプレイヤーにデザインしてもらったとのこと。治療ではなくただスタッフと会話しに来てくれるだけでも大歓迎だそうだ。「衣装が可愛いから、で来てくれるのももちろんOKです。歯医者が怖い人にも寄り添って、歯の健康に興味を持つきっかけになってくれればな」と気軽に歯医者を訪れるようになってもらう、その一環としての歯科らしからぬ「萌え歯医者」路線である。もちろんメイドやオタク趣味と無縁の方に来ていただいても構わないと院長は語る。

それにしても、歯科衛生士や歯科助手が本当に応募してくれるのか? 率直に聞いてみたが、湯川院長によると「制服が好きで応募してくれた人もいます。もう12,3人は集まっています」とのことだ。7月1日の開業後は院長の他にもこうしたスタッフが患者の相談に乗ってくれる。

自身が見てきた秋葉原については「ゲームショップに通っていた頃からは様変わりしましたね。一時期足が遠ざかっていたこともあったんですが、いつの間にメイドカフェが増えたな!と興味を持って、そこからコスプレやコンカフェの沼にハマりました。どれくらいの人が来てくれるか…まずはつぶれないように頑張っていければいいですね」という湯川院長。歯医者のネガティブなイメージを秋葉原のカルチャーが和らげてくれる、敷居の低い歯医者を目指している。

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