厚生労働省は6月23日、2021年度の国民年金の加入・保険料納付状況を発表した。それによると、自営業者や非正規労働者らが加入する2021年度の国民年金保険料納付率は前年度より2.4ポイント改善し、73.9%となった。納付率は10年連続で上昇している。

国民年金保険料免除、過去最多の612万人

  • 納付率の推移(出典:厚生労働省Webサイト)

一方、国民年金保険料の納付を全額免除・猶予されている人数は前年度比3万人増の612万人と、2年連続で最多を更新した。これは、コロナ禍による経済状況の悪化が長引いたことが影響したとみられる。

加入者数については、2021年度末時点で1,431万人となり、前年度末から18万人減少した。

都道府県別の納付率をみると、最も高かったのは島根県の85.47%で、以下、新潟県の84.75%、富山県の84.45%と続いた。反対に最も低かったのは沖縄県の66.82%で、次いで大阪府の66.91%、福岡県の69.87%となった。