感覚だけではなく実質的な速さも求めるボディと足づくり|ホンダ ビート Vol.3

ハイグリップタイヤを履きこなし、現代流チューニングで鋭さを増すホンダチューンの老舗が作る、サーキット仕様のホンダビート2015Ver.。

【ホンダ ビート Vol.3】

【2】から続く

 ビートが趣味性の高いクルマと呼ばれるのは、ドライバーに求める作業が多いためだ。ここに現代のチューニング技術を導入することで、感覚だけでなく実質的な速さも求めることが可能となるのだ。

 まず最初はボディだが、オープンカーであるビートは、やはりボディ剛性の向上が絶対的に必要。

 今回の取材車両には、サイトウロールケージ製の6点式ロールケージが組まれている。フロントバーはガセットを介してAピラーに固定。これによってボディの前後をガッチリとつなぐ作りにしている。

>>【画像19枚】前後キャリパーを交換しているが、ブレーキマスターシリンダーは純正を使用している。取材当時、まだホンダディーラーなどで注文可能だった純正ブレーキマスターシリンダーなど

 ボディをしっかりと固めたあとは足回りのチューニング。ここはジェイズレーシング製のクラックスバージョン車高調整サスペンションキットを装着。組み合わせるスプリングは軽自動車用にしてはハードな8kg/mm(前後とも)をチョイス。

 このレートだとコーナー進入時の荷重移動はよりシビアになるが、ブレーキをしっかりと使いこなせればコーナリングスピードの限界も高くなる。

 ただし、硬いスプリングは縮めたあと戻る力も強いので、その速度調整はダンパーの減衰力で行い、荷重の変化が急激にならないようにしている。

 リアに関してはトラクションがしっかり掛けられるようにセット。ここでの特徴は自由長が長いスプリングを使っている点。こうするとハイレートのわりに初期の動き出しがよく、ストロークも確保でき、リアタイヤの接地性が高まるのだ。

>> ジェイズレーシング製のクラックスバージョンの車高調整サスペンションキット。スプリングレートは8kg/mm。フロントキャリパーはフィット用。

>> リアもクラックスバージョンでレートは8kg/mm。自由長は長いタイプをチョイス。キャリパーはS2000のリア用を流用。パッドは制動屋製。

【4】に続く