逢坂冬馬ら各界著名人が絶賛・映画『戦争と女の顔』コメント公開「戦闘シーンでは描けない戦争の姿を観た」

映画『戦争と女の顔』が、7月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。今回、各界著名人よりコメントが届いた。

【写真】各界著名人絶賛・映画『戦争と女の顔』より場面写真

本作は、巨匠アレクサンドル・ソクーロフの下に学んだ新鋭カンテミール・バラーゴフ監督が、ノーベル文学賞受賞作家・スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの証言集『戦争は女の顔をしていない』を原案に、戦後の女性の運命を描いた。

プロデューサーは、『ラブレス』(17)や『裁かれるは善人のみ』(14)をはじめ、ハリウッドでも実績のあるウクライナ出身のアレクサンドル・ロドニャンスキー。主演の二人は、新人のヴィクトリア・ミロシニチェンコとヴァシリサ・ペレリギナが見事に複雑な心理状態を演じきった。終戦から77年。これは戦争を知らない世代のスタッフ、キャストらが今も起こっている戦争の恐ろしさを伝える作品である。

現在、ロシアによるウクライナ侵攻などもあり、ウクライナ&女性兵士に関する書籍が日本で話題となっている。

本作の原案であり、ノーベル賞作家スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのデビュー作である元・女性兵士たちの証言集「戦争は女の顔をしていない」(岩波現代文庫)、この女性兵士たちの証言集を小梅けいとにより漫画化された「戦争は女の顔をしていない 1〜3コミック」(KADOKAWA)。

さらに、本作と同様、「戦争は女の顔をしていない」から着想を得て、独ソ戦の女性狙撃兵に焦点をあてた、逢坂冬馬のデビュー作「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)。こちらは2022年本屋大賞/第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、直木賞にもノミネートされた。

そして今回、これらの関連書籍の著者・監修である、逢坂冬馬、小梅けいと、速水螺旋人より本作への熱いコメントが届いた。

▽逢坂冬馬(「同志少女よ、敵を撃て」著者)

壊れた精神、歪みゆく心。それでも「戦後」を生きる女二人。

戦闘シーンでは描けない戦争の姿を観た。

▽小梅けいと(コミック版「戦争は女の顔をしていない」著者)

序盤の終戦直後のレニングラードの様子、イーヤとパーシュカが暮らすアパートでの生活描写の解像度の高さにまず心を奪われました。しかし戦友のマーシャがアパートにやってきてからの全てのシーンに強い緊張感を感じ圧倒されていきます。耐え難い圧迫感。この二人に心の安らぐ時はいつかきてくれるのか、祈るようにみている自分がいました。

▽速水螺旋人(漫画家)

戦争で受けた傷や自らの罪は癒えるのか、赦されるのか。安易に答えさせてくれない映画だ。僕はそれでも生きていたほうが良いと言いたいが、どんな顔をして言えば良いのだろう。世界ではまさにこの瞬間にも傷と罪が作り出されている。

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