シチズン時計は、サステナブルウオッチブランド「CITIZEN L」(以下、シチズン エル)のシグネチャーライン「アンビリュナ」から、火をテーマにデザインした10周年記念限定モデルと、地・水・風をそれぞれテーマにしたモデルを発売する。発売日は7月21日。希望小売価格は35,200円~53,900円。

  • 10周年記念限定モデルを含む4モデルがラインナップ

シチズン エルは、環境や人に配慮したサステナブルウオッチを掲げる女性向けウオッチブランド。例えば一部のモデルには植物由来の素材やペットボトルの再生素材などを用いており、定期的な電池交換が不要の「光発電エコ・ドライブ」仕様となっている。

今回の新モデルは、世界を構成するとされる四大元素「地・水・火・風」をそれぞれテーマにした4モデル。全モデルのデザインに、命の鼓動をはぐくむ地球の情景を取り入れたとする。

4モデルのうち「火=陽」としてとらえた「EM1007-47E」は、10周年記念限定モデルとして1,050本限定で販売。水がテーマの「EM1005-42L」と風がテーマの「EM1006-40A」は、国内特定店限定で30本ずつの発売となっている。このほか、地をテーマにした「EM1003-48X」もラインナップする。

価格は「EM1007-47E」が53,900円、「EM1005-42L」「EM1003-48X」が39,600円、「EM1006-40A」が35,200円。

  • 火を陽としてとらえた10周年記念限定モデル「EM1007-47E」(1,050本限定)

  • 水をテーマにした国内特定店限定モデル「EM1005-42L」(30本限定)

  • 風をテーマにした国内特定店限定モデル「EM1006-40A」(30本限定)

  • 地をテーマにした「EM1003-48X」

本ラインナップは生物学者である福岡伸一氏が監修を務め、生物の仕組みや自然の美しさに学び、模倣することで新たな技術を生み出すという考え方「バイオミミクリー」を、文字板とベルト部分に導入している。

文字板は、富士フイルムの新技術「構造色インク」を使用した文字板を共同で開発した。構造色とは、表面の微細な構造が光を反射することで現れる発色現象。自然界ではモルフォ蝶や玉虫など一部の昆虫の美しい色で知られており、バイオミミクリーの考え方によって、自然から美しさを取り入れたデザインといえる。

  • バイオミミクリーを取り入れた構造色インクを採用し、光の反射で見え方が異なる

全モデルのインデックスには、合成ダイヤモンド「ラボグロウン・ダイヤモンド」を採用し、「EM1005-42L」「EM1006-40A」「EM1003-48X」の3モデルは12時位置に配置。10周年記念限定モデル「EM1007-47E」は、12時・3時・6時・9時位置に計4ポイント配置したほか、10時位置にはゴールドのカットパーツをあしらいシチズン エル10周年を記念する特別な仕様となっている。

バンド部分は、回収したペットボトルや衣料品からリサイクルしたポリエステル繊維「エコペット」を一部に使ったニットバンド。ひと針も縫わずに編み上げる技術である「ホールガーメント」で編んでいる。

ニットバンドはバイオミミクリーの考えに従い、海綿動物を模した多孔構造のため、伸縮性や耐久性に優れ、取り外して手洗いも可能。替えバンドとして全モデルに、海水の流れで生じた砂紋に似た模様のステンレスメッシュバンドが付属する。

  • 海綿動物の構造を模した多孔構造のニットバンドを全モデルに採用

共通の仕様として、ケース素材はステンレス、バンド素材は一部エコペット使用のニット(替えバンドはステンレスメッシュ)。ケースサイズは径34×厚さ7.1mm、風防はサファイアガラス、防水性能は5気圧。

なお、シチズン エル10周年記念限定モデルは、ヘラルボニーが運営するブランド「HERALBONY」とコラボレーションしたオリジナルスカーフとセットで岩手県の「HERALBONYパルクアベニュー・カワトク店」にて先行受注会を行っている。受注期間は2022年7月14日まで。

  • 「HERALBONY」とコラボレーションしたオリジナルスカーフ