デザイン家電を通じて、暮らしをリ・デザインすることをコンセプトに掲げるライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」。製品としての「モノ」と、レシピや佇まい・デザインから生まれる「コト」が掛け合わせた世界観の展開や新たなライフスタイルの提案で、近年注目のブランドとなっているようだ。

今回は同ブランドの第1弾製品として、2020年6月に発売された電気圧力鍋「Re・De Pot(リデ ポット)」(公式オンラインショップ価格・1万4800円)と、第2弾製品として昨年6月に登場した「Re・De Kettle」(公式オンラインショップ価格・9,900円)について紹介する。

簡単操作で多様な調理が可能な電気圧力鍋

火を使わず、火加減を調節する必要もない“ほったらかし調理”が可能なことから、人気となった電気圧力鍋。

「Re・De Pot」はデザイン性と機能性を兼ね備えた電気圧力鍋として開発され、発売当初掲げた2年間の販売計画台数を8ヶ月で達成するなど、今もなお売れ続ける大ヒット商品となった。

従来はブラック・レッド・ネイビーの3色展開だったが、陶器をイメージした落ち着きのある温かな色味や質感にこだわった新色「ホワイト」が昨年6月に発表。取手部分も陶器が欠けたときに修復する技法「金継ぎ」をイメージされているそうで、スマートなデザインに仕上げられている。

本体サイズは幅288×奥行き222×高さ244mmの2Lタイプで、キッチンで場所を取らないうえに、重さは約2.8kgと電気圧力鍋のなかでは軽量な部類に入る。調理容量は1.2Lと2〜3人の家族で食べきるのにちょうど良いサイズで、調理後わざわざお皿に盛り付けなくても鍋ごと食卓に置きやすい。

時間のかかる豚の角煮などに適した「圧力調理」、火加減の難しいロールキャベツなどに適した「スロー調理」、作り置きの料理を温め直す「温め調理」という、3つの調理モードを搭載。時間のかかる塊肉の調理や煮魚など、温度設定範囲が幅広いことから様々な料理に対応する。

また、1.8気圧/100℃を超える高温高圧調理と炊飯に最適化された密閉構造で、白米・炊き込みごはんも25分で粒立ち良く、おいしくふっくらと炊きあがる。普通の圧力鍋では難しい時間予約や保温も可能だ。

圧力調理にはメニューに応じた加圧時間・調理温度が設定された8種類の「オートモード」と、自分で自由に設定できる「マニュアルモード」があり、オートモードはメニュー番号を選択してボタンを押すだけで自動調節調理ができる。

本製品付属のレシピブックの中から、今回は「トマバタチキンカレー」を作ってみた。付属レシピは肉じゃがや豚の角煮といった圧力鍋の定番メニューから、おもてなしにピッタリな洋食やご馳走メニューまで幅広いジャンルが掲載されており、公式ウェブサイトなどでも確認できる。

食材を釜にセットし、「∧」「∨」のカーソルボタンを押してメニュー番号を選び、「スタート/決定」ボタンを押すと調理開始。シンプルな操作性で機械が苦手な人や電気圧力鍋を使ったことがない人でも使いやすい。加熱時間と圧力調理の時間を合わせて、20分強で鶏肉も柔らかくホロホロに。温め直しができるモードも便利だった。

材料を切って入れてスイッチひとつで手の込んだ料理ができる上、コンロを占領せず洗い物も少なく済むのも嬉しいポイント。時短になって自炊のレパートリーも増えそうだ。

細部の使いやすさとデザインにこだわった「Re-De Kettle」

“料理が得意なケトル”を謳う「Re・De Kettle(リ・デ ケトル)」は、琺瑯(ホーロー)のような質感のカフェケトル風デザインを採用するスタイリッシュなデザインが魅力のケトル。どんな食卓やキッチンにも違和感なく馴染むシンプルな見た目ながらも細かな検証による設計が施されている。

ブラックとホワイトのカラー展開で、ケトル本体のサイズは幅260×奥行き135×高さ207mm、重量は約0.6kg。容量は300〜1000mlで定格消費電力は1200Wという仕様だ。

最大の特徴は、料理の下ごしらえにも便利な8段階の温度調節機能付(50℃〜80℃を10℃毎、80℃〜100℃を5℃毎)という点。玉露なら50〜60℃、コーヒーなら80〜90℃、紅茶・ハーブティーなら95〜100℃、野菜洗いなら50℃といった具合に、飲み物や調理に合わせた温度設定ができる。

成分をおいしく抽出する温度の目安は取説にも記載されているが、それぞれの適温にこだわると味わいも大きく変わる。

ボタンは台座部分にある「電源(ON/OFF)」と「温度調節/保温」の2つだけ。一般的な電気ケトルと同様、本体を電源プレートにセットし、「電源」ボタンをタッチすると「100」と表示され、約3秒経過すると100℃での加熱が開始する。

温度調節する場合は、電源ボタンを入れた後に「温度調節ボタン」をタッチして温度を選択していく。ボタンをタッチするたびにディスプレイに表示される温度が切り替わり、温度を選択して約3秒経つと表示した設定の温度での加熱が開始する。

湯切れの良い細口ノズルでお湯がこぼれにくく、注ぎ量も調整しやすいのでドリップコーヒーなども淹れやすい。

内部には温度センサーがあり、加熱が始まるとディスプレイ上に現在の水温を確認できる。加熱時間は他社の電気ケトルとほぼ変わらないようだが、空だき防止機能や最大30分間の保温機能を搭載。安価な電気ケトルは容量が0.6〜0.8Lのものも多いので、1Lという容量や機能面を踏まえればコスパ的にも良さそうだ。

「Re・De Kettle」公式サイトにはフードディレクターが監修した、スープや「みそ玉」などの「Re・De Kettle」を使ったレシピを参照できる。

どちらの製品もデザイン性と使い勝手、価格のバランスが良く、おしゃれなプレゼント家電にもぴったり。キッチンに置く家電にこだわりたい人は要チェックだ。