DeNA・齋藤投手コーチと先発投手のロメロ(左)柴田(中央奥)牧(右)[写真=萩原孝弘]

● DeNA 2 - 8 ソフトバンク ○

<2回戦・横浜>

 試合序盤はがっぷり四つの好勝負。だが勝利の女神はミスしたチームには微笑まなかった。

 DeNA先発のフェルナンド・ロメロはわずか6球で先制を許すも、2回は三者凡退、3回も2つの三振を奪うなど立ち直りの兆しを見せた。しかし同点に追いついた直後の4回、先頭の柳田悠岐に四球を与えると、次打者のグラシアルの遊ゴロを名手・柴田竜拓が弾きオールセーフ。無死一・二塁から中村晃のバントを処理した捕手の嶺井博希が三塁封殺し、打者走者もアウトにする併殺で流れを取り戻したかに見えたが、なおも続く二死二塁のピンチで6番・牧原大成にしぶとく左翼前に落とされ、勝ち越しを許した。

 直後にDeNAは4番・牧秀悟が2番手の松本裕樹からレフトスタンドへ豪快に運び、試合を振り出しに戻したものの、ターニングポイントとなったのは5回表の守りだった。

 イニング先頭の甲斐拓也に安打で出塁を許し、9番・松本裕樹のスリーバント失敗で一死後、三森大貴のゴロを捕球した一塁手のネフタリ・ソトが二塁へ悪送球。続く川瀬晃の中前安打で一死満塁の大ピンチとなり、柳田悠岐に押し出し死球で勝ち越し点を献上。さらにグラシアルに2点適時打を打たれ、ロメロはノックアウトされた。

 後を受けた2番手・砂田毅樹も流れを止められず、四球やエラーも絡んで一挙6失点のビッグイニング。ロメロは5回途中7失点(自責点4)で今季4敗目(3勝)を喫した。

 試合後、三浦監督は先発ロメロについて、「ストライクとボールがはっきりした部分があり、また点を取ってすぐ裏に失点。リズムを作れなかった」とコメント。内野手のエラーには「柴田もソトもダブルプレーを焦ったのか…。基本ですけど一個取らないことには二個目は取れないですし。それが全て点に絡んでいくとこういう展開になりますね。流れに乗りきれないし、大量失点につながる」と悔やんだ。

 特にロメロはグラウンドボーラーということもあり「もちろんしっかりと守ってあげないといけないというのは当然あります。ロメロが粘りきれなかったこともありますけど、あの回はミスが重なりすぎた」と渋い表情で振り返った。

 また、この試合では宮﨑敏郎が5回表の守備からベンチに退き途中交代。指揮官は「左ハムストリングスの張りが強くなった」と交代理由を説明した。

 未だ厳しいシチュエーションが続くベイスターズだが、あすの予告先発は新型コロナウイルス感染の影響で二軍調整が続いていた“パ・リーグキラー”濵口遥大。「状態がよくなってきているので、濱口らしさを見せてくれたら」と期待を寄せた指揮官は期待を寄せた。2017年の日本シリーズでソフトバンク相手に快投した左腕が、交流戦最初のカード勝ち越しのカギを握る。

取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)